2016 Fiscal Year Research-status Report
再発乳がん患者のがんとともに生きる力を支える心理社会的看護介入プログラムの開発
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15K11647
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
鈴木 久美 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (60226503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 直子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30327978)
山内 栄子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (20294803)
府川 晃子 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (30508578)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 再発乳がん / Sence of Coherence / ストレス対処力 / 首尾一貫感覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は,がんとともに生きる力を支える心理社会的看護介入プログラムの内容及び方法を検討するために,次の研究を行った。 1.がん患者のSense of Coherenceに関する文献レビュー 目的は,がん患者のSOCに関する研究の動向を把握し,SOCの実態や関連要因を明らかにしたうえで,SOCと関連要因の概念図について考察した。文献検索は,Medline,CINAHL,医学中央雑誌,CiNiiのデータベースを用いて,2000年~2016年6月までとした。検索は,「がん(cancer)」,「首尾一貫感覚(sense of coherence)」のキーワードを用いて行い,選定基準を満たした23文献を分析した。その結果,がん患者のSOCは,年齢,婚姻状況,就労状況等の個人的背景や闘病期間に影響されることが示された。また,SOCは,健康状態,精神状態,QOL,コーピング方略に肯定的な影響をもたらし,これらの予測因子となることが明らかとなった。したがって,看護師は患者のSOCを高め精神的健康やQOL向上をめざして支援することが重要であり,今後患者が病気の体験からどのようにSOCを高めているのか質的研究をすることが必要であることが示された。
2.再発乳がん患者の病気の体験からとらえたストレス対処力に関する研究 目的は,乳がん患者が再発がんあるいは進行がんと診断されたのち、病気の体験からストレス対処力をどのように高めているのか,そのプロセスを明らかにすることとした。再発・進行乳がんで薬物治療を受けている患者15名を対象に短縮版SOCスケールを用いた質問紙調査と面接調査を行った。対象の年齢は平均54.7歳であり,SOC得点は50点代5名,60点代7名,70点代2名とSOCが高い対象者が多かった。面接データは逐語録に起こし,修正版グランデッド・セオリー・アプローチを用いて現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は研究補助員を雇用できたため,遅れを取り戻することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
再発乳がん患者の病気の体験からとらえたストレス対処力に関する研究は,がん看護関連学会で発表し、論文投稿の予定である。 また,がん患者のSOCに関する文献レビュー及び再発乳がん患者の病気の体験からとらえたストレス対処力に関する研究の結果から,「再発乳がん患者のがんとともに生きる力を支える心理社会的看護介入プログラム」を考案したうえで,考案した看護介入プログラムを臨床で適用するための研究計画書を作成し,研究倫理委員会に申請する予定である。
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Causes of Carryover |
研究補助員の雇用開始が多少遅れたため人件費が予定通り使用できなかったことと、もう一つ参加予定だったがん看護関連学会に学事の関係で参加できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は研究補助員を1年通して雇用できるようにすることと、予定している学会には参加できるようにすることを心がける。
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Research Products
(2 results)