2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Short Form Scale of Childrearing Feelings Associated with Menstrual Cycle and Examination of its Validity
Project/Area Number |
15K11678
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Research Institution | Miyazaki Prefectual Nursing University |
Principal Investigator |
濱嵜 真由美 宮崎県立看護大学, 看護学部, 准教授 (90352335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常盤 洋子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (10269334)
齋藤 益子 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (30289962)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 月経前症候群 / 尺度開発 / 育児期 / ストレス / ソーシャルサポート |
Outline of Annual Research Achievements |
第1研究は月経前症候群(以下PMS)と診断した1歳から2歳児を持つ母親のソーシャル・サポートについて質的帰納的に明らかにした。対象者は基礎体温表によりPMSが診断できた母親10名とした。分析は内容分析の手法に基づき、体験内容を抽出した。対象者の平均年齢は、34.4歳であった。177記録単位を抽出し、8コアカテゴリー〈義父母・実父母・他者の育児サポート〉、〈夫の育児サポート〉、〈月経前・月経中の夫の育児サポート〉、〈子育て支援の情報提供〉、〈夫の情緒的サポート〉、〈実母・産婦人科医師の情緒的サポート〉、〈夫の評価的サポート〉、〈実母・助産師・友人の評価的サポート〉が抽出された。「月経前に子どもをたたく」、「月経前に子どもを怒る」などのPMS症状により月経前に自尊感情が低下した母親に対しては、夫の傾聴・いたわり、実母・産婦人科医師の共感、夫の肯定的な評価、実母の評価、助産師の賞賛・評価、友人の信頼などの情緒的サポートが、母親のストレスの緩衝効果の役割を果たしていた。その結果、母親の満足度が向上しPMS症状が改善している事が明らかになった。 第2研究は、PMSと診断された育児中の母親と、その関連要因を明らかした。対象者は0~6歳児を持つ20~44歳の母親である。無記名自記式質問紙を1640名に配布し,878 名を回収し797名を分析対象とした。各変数の基本統計量を算出し、t検定、χ2検定、尤度比による変数増加法による多重ロジスティック回帰分析を行った。育児期のPMSに関連した要因として、非妊時の月経前のイライラ,出産後入院中の涙もろさ、月経についての悩み、月経前のストレス対処、産後うつ、睡眠満足感は1%未満で有意であった。特に非妊時の月経前のイライラが2.5倍、産後うつが1.6倍、月経前の対処が0.6倍の関連が明らかになった。医療者の妊娠期から切れ目のない支援が必要である。
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Research Products
(3 results)