2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an infection risk management education program in nursing homes
Project/Area Number |
15K11769
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
松田 千登勢 摂南大学, 看護学部, 教授 (70285328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 恭子 大阪府立大学, 看護学研究科, 講師 (10582299) [Withdrawn]
佐藤 淑子 大阪府立大学, 看護学研究科, 准教授 (40249090)
長畑 多代 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (60285327)
金原 京子 摂南大学, 看護学部, 講師 (20454738) [Withdrawn]
山地 佳代 大阪府立大学, 看護学研究科, 講師 (80285345)
小川 宣子 摂南大学, 看護学部, 講師 (60737469)
田中 真佐恵 摂南大学, 看護学部, 助教 (40608543)
吉井 輝子 摂南大学, 看護学部, 助教 (10749633)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 特別養護老人ホーム / 感染管理 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は高齢者が重篤な状態に陥りやすい感染症に対して、特別養護老人ホーム(以下、特養)の看護職を対象とした「感染リスクマネジメント教育プログラム」を開発することであり、考案したプログラムを実施・評価した。 教育プログラムは1回目の感染管理に関する講義と、独自に作成した「特別養護老人ホームの看護職が実践する感染管理指標」を活用した参加者が自施設で感染管理の課題とその対応を検討・実施するグループワーク(以後GW)を4回実施するものであった。講義に対して37名の看護職が受講し、そのうち5名の看護職がGWに参加した。GW内で発表する課題とその取り組み内容、写真、話し合いの内容は許可を得て保存及び録音し、逐語録を作成した。分析方法はプログラム終了後に実施したアンケート調査結果と、記入した用紙の内容および逐語録から課題とその取り組みについて整理し、その内容を質的に分析した。 講義に対してはほぼ満足であったという結果を得た。2回目以降のGW参加者が挙げた感染管理の課題は、感染対策委員会が単独でない、スタッフの手指衛生などの徹底ができていない、介護職が過剰に感染管理に反応する、物品管理が不十分、施設で活用している消毒薬や加湿器の効果などであった。施設の状況を撮影した画像を用いてGWを行ったことで、新たな課題として排泄援助の物品を入れるバケツの管理や環境整備の問題について取り上げることができた。課題の取り組みとして、手洗いを確認するための器械を借りてチェックするなど具体的な対応がみられたり、各施設の取り組みを参考に新な感染管理を実施していた。このように、GWを通して参加者は自施設の状況を語る中で新たな課題を見出し、取り組みに対して他の参加者や感染看護の専門家から根拠を含めてアドバイスをもらうことで対応の方向性を見出し、実施できたことより、この教育プログラムは効果的であると評価した。
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