• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2015 Fiscal Year Research-status Report

研究コミュニティの持続的成長を支援するポートフォリオに関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K12168
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

佐野 雅彦  徳島大学, 情報センター, 准教授 (00274259)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上田 哲史  徳島大学, 情報センター, 教授 (00243733)
松浦 健二  徳島大学, 情報センター, 教授 (10363136)
関 陽介  徳島大学, 情報センター, 特任助教 (10623704) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsプロジェクト型学習支援システム / eポートフォリオ / 研究の持続手成長の支援
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題では,個々の研究活動を活発化させ,研究コミュニティにおける集合知の深化・進展を支援するe ポートフォリオ環境及び支援モデルの設計,開発,評価を目的としている。平成27年度は,研究計画書に記載した基本計画4項目,1.一次調査,技術調査と社会的要請の調査,2.データ収集,研究活動の整理・分類とデータ収集,3.半自動データ収集機能設計・開発,4.蓄積データ閲覧機能設計・開発について研究活動を実施した。
1.では,他の研究成果の調査や学会等での情報収集により,現状把握を行い本課題の方向性の確認を行った。
2.では研究者らが所属するの4研究室の平成26年度以前の研究成果物(卒業論文,修士論文,学会発表論文等)の収集を行い,本課題の基礎データとすると共に,平成27年度の活動状況をeポートフォリオシステムMahara上に研究成果物として新たに蓄積した。
3.では,2.で収集した研究成果物から,それらの関係性の抽出に必要な属性について半自動収集する仕組みを検討した。これには論文PDFファイルからの抽出や,CiNiiデータベースへの自動アクセスにより,参考文献や論文のアブストラクト等,一般の研究活動において必要となる情報を収集機能が含まれる。なお,研究成果物に付与する属性の表現形式としてRDF(Resource Description Framework)に準拠した表現形式を採用した。これは将来的にWeb上に公開されているデータとの連携を図り自動収集や情報公開を見込んでいる。
4.では,2.で収集した属性情報を元に,成果物の関係性(H27年度では論文を対象)を研究の形態,類似性,参照関係の3つの視点で可視化する手法について試作した。これにより,研究コミュニティにおける集合知を効率的に利用者に示唆することが可能となる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1.一次調査,技術調査と社会的要請の調査として,本研究の主題テーマである持続的成長を支援する,情報共有手法,関連付け,を中心に先行研究の調査に加えて,研究会,学会発表にて情報交換を実施し,現在の状況を把握し,課題解決の方向性を検討した。
2.データ収集,研究活動の整理・分類とデータ収集 においては,関連4研究室の平成27年度以前のPDF化された卒業論文,修士論文70編以上をデータ化した。また,研究派生物(ゼミ議事録,ゼミ発表スライド,Tips集等)については,平成27年度では3研究室分収集でき,平成28年度に実験を行うための基礎データを収集できた。これらには,本課題テーマに関する研究活動を含む。概ね進捗している。
3.半自動データ収集機能設計・開発 においては,PDFファイルからの属性情報の自動抽出(著者,所属,キーワード,概要,参考文献等)や属性情報の修正,新たな属性情報の追加等の機能を試作した。また,文献間の参考情報から外部情報を自動参照する仕組みとしてCiNiiから自動抽出する機能を試作した。今後,他の文献DBやWeb検索等からの自動収集機能を拡張することを予定している。これらは概ね進捗している。
4.蓄積データ閲覧機能設計・開発 では,上記で収集した情報について,異なる切り口で分類する3手法: 研究の型による分類,類似度による分類,参照関係による分類 およびこれらの結果を力指向グラフによる可視化について試作・評価した。その際,分類の仕方や表現の仕方には課題が改善の余地が見つかっているが,概ね進捗している。
その他システム全体の連携については,当初から想定している動作モデルに,上記の個別要素技術を統合し,かつ,モジュール構造的に拡張可能な構造とする設計を進めている。

Strategy for Future Research Activity

平成28年度以降の研究推進の方策として,計画申請書及び研究進捗状況から以下について計画している。
1.課題事項の改善として,半自動データ収集機能において,対象研究成果物の種類の拡大と,抽出する属性情報の拡充を図ることにより,様々な分類や関連を推測するための入力データとして活用を図る。特に外部の文献DB,Web情報からの情報抽出および研究メモ,内部レポート等の情報からの抽出を強化する。また,半自動データ収集機能及び蓄積データ閲覧機能に関連する情報の分類・推論なについては,現手法に加えて,他の属性情報や分類手法との併用を進める。これは,利用者から見て多面的な関係性について,分類・推論して提示することにより,利用者の新たな気づき・発想を促す効果を期待する。また,異なる種類の研究成果物間の関係性や利用者が独自の観点で新たに付与する属性情報についての処理を強化する。
2.全体を統合するシステム構造(フレームワーク)を実装する。これは,RDFを考慮した簡単かつ柔軟なDB上に,交換可能な各モジュール(情報取得,分類・関連付け,検索・表示,公開等)を,試作した個別機能から実装することにより,システムの統合化と,実験や評価運用のための土台を構築する。
3.平成27年度の研究活動及びそれ以前の研究活動で得られた成果物から開発するシステムのユースケースを設定し,具体的実装と評価実験を行う。また,取得したデータの利活用方法についても検討を行う。

Causes of Carryover

予定していた情報収集に人件費がかからなかったことと,研究立案時に予定していた外部サーバサービスにかわるサービスが利用できたことにより経費が削減された。しかし,研究資料の長期保存(10年)の必要性からNASサーバを購入する必要が生じ,これを購入したため,差額により次年度使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

追加の情報収集(研究資産の収集やデータの整理)やプログラム作成のための人件費や課題プロジェクトに平成28年度に参加する研究者への予算配分などにより,適切な利用を行う。

  • Research Products

    (4 results)

All 2016 2015

All Presentation (4 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] 研究活動の持続的成長を支援するeポートフォリオシステムの提案2016

    • Author(s)
      関 陽介, 野村 卓哉, 曽我部 紗也香, 佐野 雅彦, 松浦 健二, 大平 健司, 上田 哲史
    • Organizer
      情報処理学会研究報告
    • Place of Presentation
      日本女子大学(東京都文京区)
    • Year and Date
      2016-03-18
  • [Presentation] Mahara におけるデータ間の関係性解析支援システム2016

    • Author(s)
      野村 卓哉, 佐野 雅彦, 松浦 健二, 関 陽介, 上田 哲史
    • Organizer
      電子情報通信学会2016年総合大会
    • Place of Presentation
      九州大学(福岡県伊都市)
    • Year and Date
      2016-03-18
  • [Presentation] Maharaにおけるメタデータ構造解析支援システム2015

    • Author(s)
      野村 卓哉, 佐野 雅彦, 松浦 健二, 上田 哲史, 関 陽介
    • Organizer
      電気関係学会四国支部連合大会
    • Place of Presentation
      高知工科大学(高知県香美市)
    • Year and Date
      2015-09-26
  • [Presentation] Providing flexible authorization for shared group spaces by the attribute registration system2015

    • Author(s)
      Yousuke Seki, Kenji Matsuura, Masahiko Sano and Tetsushi Ueta
    • Organizer
      17th Asia-Pacific Network Operations and Management Symposium
    • Place of Presentation
      韓国,釜山
    • Year and Date
      2015-08-20
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2017-01-06  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi