2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the sports skill correction program by the psychological approach
Project/Area Number |
15K12650
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Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
蓑内 豊 北星学園大学, 文学部, 教授 (50239331)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 新旧対照法 / スポーツスキル修正 / 心理的アプローチ / old way/ new way |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、Lyndon(1989)が障がい者の癖の修正のために考案したold way/new way(新旧対照法)を応用して、スポーツ選手のスポーツスキルの修正に活用しようとするものであった。研究の中では、4段階の新旧対照法を参照し、より詳細でスポーツ現場での指導に役立つと思われる6段階のスポーツスキル修正プログラムを考案した。そして複数の種目・選手(ウェイトリフティング、野球のスローイング、陸上競技の跳躍など)に実施し、そのプログラムの有効性について検証を行った。その結果、スポーツスキルの修正に新旧対照法を用いることは、選手の認知機能を促進させ、また、スキル修正学習を促進させることが示唆された。 スポーツスキルの分析やパフォーマンス評価を行うために、パフォーマンス・プロファイリングテストを作成した。これは、フォームや感覚、連携など評価しづらいスポーツパフォーマンスについて、数値化・可視化する手法のことである。このテストの特徴・応用可能性として、多様なパフォーマンス評価、動機づけ、行動の意識化、目標設定、選手固有の尺度作成、選手と指導者のコミュニケーションツール、モニタリング機能などが考えられた。 最終年度(3年目)の成果としては、学会発表・研究会発表を3回行った。学会発表では、長年の癖を保持している社会人選手を対象とした取り組みについて公表した。また、新旧対照法とパフォーマンス・プロファイリングテストの実施方法、および、現場での使用上の留意点・応用可能性についてレクチャーを行い、普及を図った。
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Research Products
(3 results)