2016 Fiscal Year Research-status Report
感受概念の言語化に注目した教育実習生の実践知獲得プロセスの研究
Project/Area Number |
15K12913
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
長嶺 寿宣 熊本大学, 教育学部, 准教授 (20390544)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 敦史 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 准教授 (50622122)
藤枝 豊 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (60406288)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 英語教師 / 教師成長 / 教育実習 / 実践的知識 / リフレクション / 定性分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度も研究組織には変更はなく,研究代表者1名と研究分担者2名の計3名で研究を遂行した。当該年度は,前年度に引き続き,暗黙知の言語化を促す手法TAE(Thinking At The Edge)と諸分野におけるTAEを援用した研究の動向及び学術的議論の調査,実践的知識(実践知)とリフレクション(内省・内観・振り返り)の適切な概念化,リフレクションの手法と効果についての文献調査を実施した。これらの理論研究実施と同時に,平成27年度に遅延したパイロット・スタディのデータ収集・分析を可及的速やかに完了させ,メインの研究を本格的に実施する計画であった。しかし,研究代表者の活動拠点で,平成28年4月14日夜及び4月16日未明に発生した熊本地震の影響により,すべての研究活動を約5カ月間中止することを余儀なくされた。研究計画全体の大幅な見直し(修正・変更)が必要となり,平成28年度末にかけてようやくパイロット・スタディが完了した。これは震災がなければ年度前半に終了していたはずである。前年度の『研究実施状況報告書』において言及した「やや遅れている」進捗状況は,平成28年度においてさらに遅延する形となったが,パイロット・スタディは完了したため,研究者間でのデータ分析・解釈結果の比較検討を行った上で,国内外での口頭発表と論文出版を実現させることができた。メインの研究については,被験者1名が震災による多方面への影響のため研究プロジェクトから辞退したが,新たに選定した被験者からのデータ収集・分析は開始されており,今後も継続して遂行可能であること明記しておく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成28年4月14日夜及び4月16日未明に発生した熊本地震の影響(研究代表者)による。
|
Strategy for Future Research Activity |
パイロット・スタディは完了させることができたため,速やかにメインの研究に関わる諸作業を進めると同時に,研究者間の連携をさらに強化し,研究計画全体の見直しと今後の具体的な実施計画の立案及び実行に努める。また,平成29年度に当該研究は最終年度を迎えるが,メインの研究活動の進捗状況を考慮し,研究実施期間の延長(補助事業期間の延長)を申請する予定である。
|
Causes of Carryover |
先述の震災の影響で研究実施計画,特に学会への出張をいくつか見送ったため未使用額が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の研究学会出張旅費に充てる。
|
Research Products
(5 results)