2017 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative ethnographic study on the management of religious organizations
Project/Area Number |
15K12956
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藏本 龍介 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (60735091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 貴夫 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 研究員 (10636517)
東 賢太朗 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (40438320)
岡部 真由美 中京大学, 現代社会学部, 准教授 (40595477)
門田 岳久 立教大学, 観光学部, 准教授 (90633529)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 宗教 / 組織 / 経営 / 人類学 / 民族誌 |
Outline of Annual Research Achievements |
近現代の社会変動に伴い、宗教組織もまた、企業と同じく「経営」という問題に直面している。つまりいかなる目的をいかなる方法で達成するのか、各宗教組織は常に決断と反省を迫られるようになっている。それでは宗教組織は実際に社会変動にどのように対応しているのか。つまりどのように「経営」されているのか。本研究ではこの問題について、アジア・アフリカにおけるイスラーム圏、キリスト教圏、仏教圏を事例として、現地調査を通じて実証的に明らかにする。それによって現代社会における宗教組織の実態に迫ると同時に、各地における宗教と社会の動態的な関係を浮き彫りにする。さらにその手法をモデル化することによって、宗教研究の新たな方法論を提示することを目的とする。こうした目的のもと、以下のような研究を実施した。 2015年度:メンバーがこれまで個別に実施してきた宗教組織に関する研究内容を共有すると同時に、「宗教組織の経営」という問題をいかに共通の枠組みで分析しうるか議論した。 2016年度:前年度の議論を踏まえ、経済人類学者(住原則也氏)、宗教社会学者(白波瀬達也氏)を招き、シンポジウムを開催した。そしてその成果を『「宗教組織の経営」についての文化人類学的研究』(2017年、南山大学人類学研究所)として刊行した。 2017年度:前年度までの議論を踏まえ、「宗教と社会」学会(2017年6月)において、宗教社会学者(西村明氏)をコメンテーターとして招き、「宗教組織の「経営」についての民族誌的研究」と題するテーマセッションを開催した。
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Research Products
(12 results)