2017 Fiscal Year Research-status Report
発達障害のある学生に対する効果的な「キャリア意思決定」のあり方に関する研究
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15K13258
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
榎本 容子 東洋大学, 福祉社会開発研究センター, 客員研究員 (00510596)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石渡 利奈 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 研究室長 (10415359)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 発達障害 / キャリア教育 / 就労支援 / 移行支援 / 大学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、キャリアセンターにおける発達障害の学生の効果的な「キャリア意思決定を促す相談支援プロセス」を解明すること(目的1)、また、「支援者がそれらの知見を相談時に活用できるツール」を開発すること(目的2)を目的とする。
平成29年度は、全国の大学のキャリアセンター及び、その学内連携部署である、学生相談室、保健センター(計1350箇所)を対象として、大学における発達障害やその疑いのある学生に対する就労支援・キャリア支援の実施状況の把握及び、個に応じた相談支援プロセスのあり方を検討するための質問紙調査を実施した。調査結果については現在分析中である。
また、研究協力者の協力を得て、これまでに実施した大学へのヒアリング調査結果を踏まえつつ、相談支援に役立つ支援ツール案(支援者向けにQ&A形式にて情報提供する冊子)を作成した。以下にQの例を示す。 〇来談時期が遅く、早期支援ができません。早期から支援するためにはどのようにしたらよいでしょうか?/〇自分の得意・不得意についての認識が不足しています。どのような支援が必要でしょうか?/〇面接試験で何度も不採用になってしまいます。どのような支援が必要でしょうか?/〇進路の選択肢として学生に障害者就労について情報提供したいのですが知識が不足しています。一般の就労とどう違うのでしょうか?/〇学生の支援に当たり、教員や学内の関係部署との連携をうまくすすめるポイントを教えてください。/〇学生の支援に当たり、学生に利用を紹介できたり、支援者が相談できたりする外部の専門機関があれば教えてください。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年度は、補助事業者1名を加えた共同研究体制により、質問紙調査の実施、及び、支援ツール案の作成を行うことができた。しかし、内容の吟味に時間を要したことから、調査結果の分析、及び、ツール案の内容検証には至らなかった。
平成30年度は、事業の延長を1年行うとともに、本研究テーマについて専門的知識を有する研究者1名の協力を新たに得ることで、研究目標を達成できる見通しである。
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Strategy for Future Research Activity |
・質問紙調査結果の分析を通し、試作した支援ツールの改修を検討する(第1四半期~2四半期)。
・改修した支援ツールについて、大学のキャリアセンターから評価を得る(第3四半期~第4四半期に実施)。
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Causes of Carryover |
(1)支援ツールの開発に当たり、障害者雇用等の内容理解を深めるイラストの作成に当たり25万円を執行予定 (2)学会参加(シンポジウムの開催含)に当たり10万程度の予算を執行予定 (3)研究チームでの打ち合わせに当たり旅費として5万円程度を執行予定 (4)資料等購入費として2万円を執行予定
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Research Products
(4 results)