2017 Fiscal Year Annual Research Report
Crossing ability in a Pantropical Plant with Sea-drifted Seeds, Canavalia rosea
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15K14588
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
梶田 忠 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (80301117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 浩司 京都大学, 理学研究科, 准教授 (60647478)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 輪状種 / 種分化 / 汎熱帯海流散布植物 |
Outline of Annual Research Achievements |
■概要:H29年度は概ね計画通りに研究を進めることができた。西表研究施設のガラス温室2棟を使った栽培環境を整備し、臨時用務員の雇用と共同研究者の長期滞在により、大規模交配実験を実施する環境を整えた。また、様々な地域間の組み合わせで得られたF1株も多く栽培しており、F1の花粉稔性を測定し、また、F2株作成のための交配実験もできるようになった。交配後の種子を用いたMIG-seq解析も実施した。しかし、2年以上栽培した株は勢いが弱くなって枯死するなど、不測の事態にも見舞われた。今後、本種の研究を続ける上では、健康な種子を保管して、交配実験のタイミングを見計らって栽培を開始するのが良いと思われる。 ■交配実験では、前年度に引き続き、8地域・19集団8の組み合わせで雌雄相互の人工交配実験を行った。また、前年度得られたF1個体のうちいくつかは開花させることができたため、花粉稔性の確認実験と、親個体との戻し交配も行った。特定の地域間の掛け合わせでは、花粉稔性が著しく低下していることが明らかになった。 ■現地調査:交配実験に使用するための株を国内で得るために、沖縄地域で現地調査を行った。対象とするナガミハマナタマメの他、近縁種も採集し、交配可能性を検証した。 ■遺伝解析:栽培中のF1個体および、発芽に至らなかった種子からDNAを抽出し、MIG-seq法を用いた遺伝解析実験を行った。今後、発芽率や花粉稔性と遺伝子型の相関を解析する。■研究発表:H29年度中に予定していた論文発表は、遅れている。これまでに得られたデータをまとめ、いくつかの学会で発表した。■研究協力者:本研究の実施には、梶田結衣(琉球大)、山本崇(鹿児島連大・農)、栄村奈緒子(京大生態研センター)、AlisonKSWee(広西大学)の他、井村信弥、石垣圭一、堤ひとみ(以上3名、熱生研西表研究施設職員)らが研究協力者として参加した。
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