2015 Fiscal Year Research-status Report
健常人コホートを基礎としたヒト老化関連T細胞の同定と機能解析
Project/Area Number |
15K15151
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
濱崎 洋子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10362477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 文彦 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50212220)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 免疫老化 / T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
加齢に伴う免疫応答能の低下や自己寛容維持機構の劣化、炎症性素因の増大などによって特徴づけられる「免疫老化」は、感染症、癌、自己免疫病など高齢化社会の主要疾患の発症に大きく寄与している。免疫老化には多くの免疫担当細胞が関与するが、中でも胸腺退縮により成人期以降新たな産生が激減するT細胞の加齢変化の影響が最も大きいとされる。しかしながら、その実態や全身性の免疫システムの緩徐な劣化や応答様式の変容との関連性は必ずしもよく理解されていない。本研究は、健常人コホートを利用してヒト老化関連T細胞の同定とその機能解析を行うことにより、中年期以降増加する様々なヒト疾患の発症に共通した基盤となるヒト免疫老化の実態を包括的に理解し、その克服と制御方法の開発に資することを目指すものである。本年度は、ながはまコホート200人分の検体をフローサイトメトリ―により解析し、その結果の統計解析を行った。また、マウスモデルを用いた解析により、ヒト老化関連T細胞を同定する新たなマーカーの絞り込みを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウスモデルを用いて、ヒト加齢関連T細胞を同定する新たな候補分子を同定することができた
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Strategy for Future Research Activity |
再度長浜コホートのヒト検体を用いて、マウスで同定した候補分子の発現を検証する
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Causes of Carryover |
計画していたコホートstudyが次年度となったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度の計画と共にコホートstudyを実施する
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Research Products
(9 results)