2016 Fiscal Year Research-status Report
リアルタイム感情分析による認知症高齢者のための快刺激コミュニケーション技術の開発
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15K15878
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
塚本 美奈 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (30608500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮島 直子 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (60229854)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 認知症高齢者 / 援助者 / コミュニケーション / 快感情 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、研修会および事例検討会への参加によるフィールドワーク、また、認知症高齢者の援助者に質問紙調査と面接調査を行った。 1)フィールドワークでは研修会および事例検討会に参加した。その中で、知覚に働きかける「カンフォータブル・ケア」の考え方と取り組みから認知症高齢者に快刺激となる援助者のコミュニケーションは短い時間であっても日常生活の場面で行うことは可能であるとの示唆を得ることができた。 2)質問紙調査では援助者が快刺激を伴う日常生活場面を明らかにした。128部の質問紙を分析した結果、回答者に快感情がもたらされた場面は、ベッドサイドやデイルームでの会話79(61.7%)、挨拶47(36.7%)、食事44(34.4%)、入浴44(34.4%)などであり、様々な日常生活場面があった。それらの場面は、援助を受ける高齢者に快感情がもたらされる可能性がある場面と考えられた。 3)面接調査では23名の協力が得られた。ケア場面での援助者のかかわりと高齢者の反応に焦点を当てて分析したところ、援助者のかかわりでは、会話においては、興味のある話題を選び、言葉遣いに配慮し、ほめるなどがあった。また、一緒に歌う、一緒に歩く、手を握るなど積極的なコミュニケーションがあった。そして、そのかかわりに対して高齢者は食べる、話す、行動をとるという反応を示していた。 さらに、インタビューの内容については場面ごとに援助者のかかわりがどのような刺激となっているか、高齢者はどのように反応しているかについて分析を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
音声から感情測定する際に、分析可能な音質を得るための音声取得方法と場面設定が課題となっているため
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度の調査で明らかになった日常生活場面と援助者のかかわりから、場面を設定して、リアルタイムで感情を測定する予定である。その際は、日常生活の様々な場面の中でも分析可能な音質を取得できる場面を検討し設定する必要がある。また、快刺激となるかかわりを具体的に実施可能なものにモデル化し、プレテストした上で取り組む。それらの課題をクリアし、感情を測定する予定である。そのためには、音質の確保が可能な環境設定の検討、「カンフォータブル・ケア」を参考に、援助者のかかわりをモデル化する作業を平成28年度に得たインタビューを分析することで進めていく。その後、場面を設定してリアルタイムに感情を測定することに取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
リアルタイムで感情を測定する場面設定と機器の選定が遅れいているため、データ収集が遅れている。それらは、平成29年度に取り組む予定であり機器の購入とデータ分析のため残金を繰り越している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
できるだけ早くに音質を確保してリアルタイムで感情を測定する事が可能な場面を設定し、機器の選定を行ってデータを収集する。繰越金は機器の購入及びデータ分析を依頼するために使用する予定である。
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Research Products
(2 results)