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2015 Fiscal Year Research-status Report

会話分析の手法を用いた中断節構文の機能の解明

Research Project

Project/Area Number 15K16744
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

横森 大輔  九州大学, 言語文化研究科(研究院), 助教 (90723990)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords中断節構文 / 会話分析 / 名詞修飾節
Outline of Annual Research Achievements

平成27年度は、主に(1)会話データベースの拡充と(2)連体修飾節による中断節構文の分析に取り組んだ。

(1)〔会話データベースの拡充〕 5名の協力者を得て、計60回の日本語自然会話(時間にして合計3時間37分)の収録を新たに行った。また、九州大学の学生をアルバイトとして雇用し、これらの文字化作業を行った。文字化は8割以上完了している。会話参加者の異なり人数は20名にのぼっており、一定の分量と多様性を備えた会話データを現有のデータベースに追加することができた。

(2)〔連体修飾節による中断節構文の分析〕 連体修飾節による中断節構文の発話事例(「ていう(という)」ないし「みたいな」でマークされた節が、主節を伴わずに単独で発話を構成しているもの)を会話データベースの中から収集した。「ていう(という)」による中断節構文が38例、「みたいな」による中断節構文が36例、それぞれ収集された。それぞれの事例について相互行為の観点から分析を行い、分類と特徴抽出を行った。分析の一部は、12月から2月にかけての計3回、関連研究者との会合(データセッション)にて報告し、いずれも有益なフィードバックを得た。また、これらの分析作業と平行して、当該の現象に関わりのある先行研究の調査を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

年度内に連体修飾節による中断節構文の分析結果に基づいて学会発表・論文執筆を行うことを計画していたが、成果をとりまとめるまで至ることができなかった。この原因の一つは、平成27年4月付けで所属部局内にて別の職務担当に異動したため、前年度までの職務の事後処理と新しい職務の準備に想定していた以上に時間を取られ、研究活動全体の進行が遅れたことにある。

Strategy for Future Research Activity

平成28年度は、前年度の成果を踏まえて、連体修飾節による中断節構文に関する分析結果を取りまとめて国際会議に投稿し、論文を執筆する。
また、逆接・順接の副詞節による中断節構文の分析も行い、これについても事例の収集と分析の取りまとめを年度内を目処に行う。

Causes of Carryover

物品購入、旅費、人件費・謝金ともに計画的に執行することができたため、大きな過不足はなかった。結果として1,645円が残ったが、誤差の範囲内と考えられる。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成28年度に予定されている予算と合わせて、物品購入に充てたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2016 Other

All Journal Article (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 相互行為の資源としての 「けど」中断節構文2016

    • Author(s)
      横森大輔
    • Journal Title

      日本語用論学会大会発表論文集

      Volume: 10 Pages: 289-294

  • [Remarks]

    • URL

      https://sites.google.com/site/yokomoling/

URL: 

Published: 2017-01-06  

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