2016 Fiscal Year Research-status Report
ポスト「ハーグ条約」下の越境的な家族問題への国際社会学的研究
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15K17188
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
濱野 健 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (40620985)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 家族 / 共同養育 / 離婚 / 家族紛争 / 社会学 / 日本 / オーストラリア |
Outline of Annual Research Achievements |
研究年度二年目にあたる本年度は、前年度に実施した資料収集や現地調査計画などをもとに、具体的な調査活動を実施した。調査内容については、日本国内の調査協力団体(東京・大分)での定期的な参与観察の実施を行った。また、国外においては主としてオーストラリアにおいて、調査対象となる機関を訪問し、資料収集などを実施した。 研究成果の公開については、国内で実施された国際学会(The 2016 Asian Studies Conference Japan)での研究報告(2016年7月)、および英国の国際学会(the 2016 Joint East Asian Studies Conference)での研究報告(同年9月)、そしてフィリピンで実施された国際学会(The 5th BI-Annual International Conference of the Japanese Studies Associations of Southeast Asia)での研究報告を実施した(同年12月)。いずれの国際学会においても報告要旨の査読が行われたうえで、英語での口頭報告泳ぎ議論を実施した。 成果出版物については、学内の紀要論文において研究成果の一部をとりあげた論文を二本出版した。いずれの論文も所属機関リポジトリにて公開予定である。一本目は日本国内の研究成果及び、オーストラリアでの現地調査に基づく考察について論じた。二本目ではこうした現地調査と、前年度の先行研究を踏まえた上で、本研究から構想される理論的な考察について中間的な位置づけとなる論文を執筆した。 その他、研究成果の一部に関しては、研究協力を苛する団体の要請によってその一部を公開レクチャーの場において報告を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、現地での直接的かつ継続的な調査を実施し、前年度の先行文献において獲得した情報とデータを下にした新たな事例データの収集を実施することが出来た。その点において、当初予定していた研究計画通はおおむね進展していると考えている。また、研究成果の公開についても、研究途上であるが、その内容等について国際学会や学内の紀要などで口頭報告、及び論文執筆というカタチで発表をすることが出来た。これについては、当初の研究計画より若干進展していると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年度は研究計画最終年度となる。そのため、本来であれば三年間の最終的な成果となる研究活動を実施する予定であった。例えば、現地調査のフォローアップや、まだ実施できていない研究対象あるいは研究協力者への調査である。また論文等の執筆についても、昨年よりもより具体的で包括的な内容についての執筆、あるいは査読誌への投稿を予定していた。しかしながら、本年度9月より一年間の機会を得て海外研修を実施するため、本年度の研究計画については大幅な修正を余儀なくされることが予想される。
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Causes of Carryover |
本研究は三年間での研究計画を当初より予定していたため、その予算編成に併せて最終年度の研究費の執行が可能な使用額が残されている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度は、フォローアップのための国内外調査のための旅費、データの集計等についての人件費、論文執筆のための英文校閲にかかる経費、および国際学会での研究報告のための旅費に充てる。また、収集した資料やデータを適切に管理保存するために諸経費を計上する予定である。
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Research Products
(5 results)