2018 Fiscal Year Research-status Report
治療抵抗性うつ病に対する集団コンパッション・フォーカスド・セラピーの開発
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15K17289
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
浅野 憲一 目白大学, 人間学部, 専任講師 (60583432)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | コンパッション / うつ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度においては、治療抵抗性うつ病の患者群を対象とした集団コンパッション・フォーカスト・セラピープログラムのランダム化比較試験を継続した。加えて、Compassion Engagement and Action Scaleの日本語版についての論文化が進行中である。 集団コンパッション・フォーカスト・セラピーは全12回で構成されており、コンパッション・フォーカスト・セラピー開発者であるPaul Gilbert博士からスーパービジョンを受けながら進行した。これまでに予定されている被験者数の3分の2がエントリーし、治療を受けている。 また、研究成果の報告にあたっては、コンパッション・フォーカスト・セラピーに関する事例研究として、Emotion Processing and the Role of Compassion in Psychotherapy from the Perspective of Multiple Selves and the Compassionate SelfとA Case Report of Compassion Focused Therapy (CFT) for a Japanese Patient with Recurrent Depressive Disorderを公表した。 さらに日本認知療法・認知行動療法学会のシンポジウムにおいてコンパッション・フォーカスト・セラピーについての発表をした。また、認知療法研究において、コンパッション・フォーカスト・セラピーに関する総説論文を掲載した。その他、マインドフルネスを医学的にゼロから解説する本においてコンパッション・フォーカスト・セラピーに関する章を執筆し、認知行動療法事典においてもコンパッション・フォーカスト・セラピーについて執筆されたものが公開予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ランダム化比較試験の結果の解析が遅れているほか、その他の関連する研究の公表が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
実施された研究成果を積極的に論文として公表するとともに、一般向けの資料等もオンラインで公開していく。
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Causes of Carryover |
論文執筆が遅れたことから、論文作成および公表のための費用が繰り越された。
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Research Products
(6 results)