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2016 Fiscal Year Annual Research Report

Female flowers to hail a pollinator who dropped in male-male called the pollinators and striving to be first

Research Project

Project/Area Number 15K18607
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

辻 かおる  京都大学, 生態学研究センター, 研究員 (40645280)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywordsヒサカキ / 花 / 送粉者 / 匂い / 雌雄差 / テナックス / 双翅目
Outline of Annual Research Achievements

前年に引き続き、花の匂いに雌雄差は見られるのか、また、匂いは送粉者の誘引に関与しているのかを調べるため、匂いと送粉者数の関係についてのさらなる解析を行った。この解析においても、前年度の報告にあるように匂いの主成分に雌雄差は見られなかったが、今回、新たに、微量成分であるδ-テルピネンは雄花で有意に多いこと、α-テルピネンとγ-テルピネンは有意ではないものの、雄花で多い傾向が見られることが分かった。さらに、このテルピネン類は、複数の送粉者の数と有意に相関していた。このことから、微量成分ではあるが、これらテルピネン類は送粉者の誘引に寄与していると考えられる。
また、送粉者の中でも、膜翅目は少数派であるが、その個体数は、匂いの強さや組成と有意に相関していた。また、送粉者の内のほとんどは双翅目昆虫であり、その半数近くを占める短角亜目では、その個体数は匂いの組成と有意に相関していた。さらに興味深いことに、送粉者の数と匂い関係は、ヒサカキの雄花と雌花で有意に異なることが示され、これは送粉者が匂いを用いて雄花と雌花を識別していることを示唆している。これらの成果は現在論文執筆中である。
本研究の目的は、上述の花の匂いを含む花形質の雌雄差を明らかにし、その雌雄差のある形質が送粉者の誘引に寄与しているのかを明らかにすること、そのうえで、なぜ花の雌雄差が進化したのかを明らかにすることにある。そこで、本年度は、昨年度に行った送粉者の行動実験及び、花形質の雌雄差に関する解析結果をもとに、どのような選択圧のもとで雌雄差が進化しやすいのかを検討するためのシュミレーションも行い、現在結果をまとめている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2017 2016

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] ヒサカキの花の匂いと訪花者2017

    • Author(s)
      辻かおる, 小澤理香
    • Organizer
      日本生態学会
    • Place of Presentation
      東京、早稲田大学
    • Year and Date
      2017-03-16 – 2017-03-16
  • [Presentation] Floral scent and flower visitors on a dioecious fly-polinated shrub, Eurya japonica2016

    • Author(s)
      Kaoru Tsuji, Rika Ozawa
    • Organizer
      Ecological Society of America
    • Place of Presentation
      Fort Lauderdale, Florida (USA)
    • Year and Date
      2016-08-07 – 2016-08-12
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2018-01-16  

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