2015 Fiscal Year Research-status Report
抗菌活性天然物質を素材とした新しい眼科感染症治療薬リードの開発
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15K18885
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
田中 直伸 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 准教授 (40455598)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 抗菌活性物質 / 天然物質 / 海洋生物 / 植物 |
Outline of Annual Research Achievements |
抗菌活性天然物質ライブラリ作成のため、国内外の海洋生物ならびに植物に含有される成分の探索を行った。 具体的には、沖縄産Agelas属ならびにHymeniacidon属の海綿動物からブロモピロールアルカロイドを単離し、それらの化学構造を各種スペクトルデータの解析により明らかにした。同様に、日本産オトギリソウ属植物とMyrtus属植物からフロログルシノール誘導体を、バングラディシュ産Xylocarpus属植物からリモノイドを、モンゴル産Haplopyllum属植物からプレニルクマリンを、モンゴル産Peganum属植物からキナゾリジンアルカロイドを単離し、構造を明らかにした。このうちオトギリソウ属植物由来のフロログルシノール誘導体に抗菌活性を見い出した。一方、沖縄県にて海綿動物、北海道や徳島県にて植物を採取し、抽出エキスを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内外の海洋生物ならびに植物から様々な天然物を単離し、化学構造を明らかにすることができた。現在、それらの抗菌活性スクリーニングを行っている。また、海洋生物と植物の採取により、抗菌活性天然物質探索の素材を確保することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
H27年度に引き続き、海洋生物と植物の採取、それらに含有される天然物の探索、ならびに抗菌活性スクリーニングを行う。顕著な抗菌活性を見い出した天然物に関しては、サンプル量の確保ならびに実験動物を用いたin vivoスクリーニング、ならびに構造最適化を検討する。
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Causes of Carryover |
使用機器の工夫(機器共同利用など)により物品費の使用額に差が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究材料となる海洋生物や植物の採取のための旅費、ならびに消耗品とし、円滑に研究を推進する。
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Research Products
(20 results)