2015 Fiscal Year Research-status Report
遊離脂肪組織移植におけるHGF遺伝子プラスミドを用いた遺伝子治療の基礎研究
Project/Area Number |
15K20312
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
峯田 一秀 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 助教 (70747815)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 遊離脂肪移植 / HGF遺伝子プラスミド |
Outline of Annual Research Achievements |
予備実験として、当初の計画通り、マウス頭皮下へ遊離脂肪を移植する遊離脂肪移植モデルを用いて、遺伝子プラスミドの投与を行ったが、頭皮下における筋肉量が少ないため、最小有効量と考えているHGF遺伝子プラスミドの容量(500μg/200μl)を全量筋肉注射できなかったことと、移植脂肪1.0gを移植できるだけの十分なスペースが頭皮下に確保困難であったことから、試行錯誤を重ねた。 複数回の予備実験で、頭皮下への移植モデルを断念し、背部皮下への移植モデルに変更したところ、マウス脊柱起立筋であればプラスミドの投与に問題ないことと、移植脂肪のスペースを十分確保できることを確認した。 検体として相応しいヒト脂肪組織の入手は頻繁ではないため、まずはB6マウスの鼠径脂肪を用いた自家遊離脂肪移植モデルを用いて、コントロールプラスミド群とHGF遺伝子プラスミド群に分けて、投与時期と投与回数についての検討を進めた。 当初の予定では、初回投与(移植時0週)、追加投与2回(移植後2週、4週)の計3回の投与を予定したが、HGF蛋白の発現は投与後1週がピークであることが判明し、移植前1週に初回投与を行い、移植後1週で追加投与する計2回の投与へ変更することにした。 モデルマウスの作成と遺伝子プラスミドの投与量・投与時期・投与回数について、一定の目処が立ったため、予備実験は終了とし、免疫不全マウスを用いたヒト遊離脂肪移植モデルにおける本実験を始める段階になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
マウス遊離脂肪移植モデルの作成に関して、ヒト遊離脂肪を移植する前段階で、マウス自家脂肪移植モデルによる予備実験を行い、頭皮下から背部皮下へ移植部位を変更したため、予備実験に時間を要した。また、遺伝子プラスミドの投与時期と投与回数に関しても、HGF蛋白発現のピークを考慮し、投与方法の変更を行ったため、本実験が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
予備実験による問題点を修正し、本実験へと進む。当初の計画どおり移植脂肪を経時的に観察し、血管新生、移植脂肪のリモデリング、抗炎症・抗線維化効果について解析を行う。解析方法は、免疫染色、リアルタイムPCR、ELISAなどを駆使する。移植床へのHGF遺伝子プラスミドの投与が、移植遊離脂肪に対して有効かどうかを統計学的に検討する。
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Causes of Carryover |
予備実験に時間を要して、本実験に進めなかったため、高額の遺伝子プラスミドや解析に必要な物品を未購入であることから、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度から本実験を始めるにあたり、当初の計画通り、必要物品の購入などを進める予定である。
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