2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of support database system for community health activity in Thailand
Project/Area Number |
15K20819
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
荒川 尚子 中部大学, 生命健康科学部, 助教 (90552076)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 看護情報学 / 看護データベースシステム / mHealth / 新興国 / mixed methods |
Outline of Annual Research Achievements |
新興国では効果的な健康政策の策定や、作業負荷軽減のために、地域の健康情報のデジタル化が求められている。 本研究の目的は、コミュニティの健康情報と看護実践を効果的に収集管理するための持続可能なデータベースを開発することであった。 本研究では、タイ東北部の地域保健活動の詳細を明らかにし、その活動をサポートするデータベースシステムを現場の保健師の参加によりボトムアップ型のシステムを開発し、開発したデータベースシステムの5か月間の運用試験を現場で実施した2段階調査であった。参加者はシステムを導入して実際の保健活動を行ったが、従来の紙媒体への記録を伴う訪問時間と、システムへの入力を伴う訪問時間に差はなく、負担なくシステムが運用できることを確認した。また、システムに搭載されたテンプレートのデータセットは現場のCHNsに必要な項目であると同時に、現場でどのような看護活動を実施しているかを見える化することができる項目であった。選択式項目とフリーテキスト欄で構成したテンプレートは、筆記で記録を残す場合より、詳細に、しかも統一書式で記録を残すことができるものであり、蓄積したデータの今後の活用に大いに貢献すると考える。参加者は既存のデータベースと連携させたいなど、より実情に即した機能の改善も求めていた。ユーザが便利に使えてこそ、業務の効率化、ひいては質の向上につながるものであり、ユーザとともに、現場の実情を十分に考慮したデータベース改良が今後とも必要であることが示された。 今回開発したシステムは、今後タイの全土および周辺国において汎用性、実現可能性を段階的に調査していく予定である。
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Research Products
(3 results)