2017 Fiscal Year Annual Research Report
Illusory exaggerated body-image induction based on morphing method
Project/Area Number |
15K21281
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
小鷹 研理 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 准教授 (40460050)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 身体所有感 / kinesthetic illusion / 腕が伸びる感覚 / 幽体離脱 / Mirror Visual Feed back |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度まで、本課題の目的に沿って、身体イメージの位置を徐々に変異させるための複数の手法を検討してきた。2017年度は、手法の有効性を検証する被験者実験を行うとともに、これまでに得られた知見を積極的に国内外で発表した。 対面する二人が腕を引っ張り合う状況で生じる自重変化を、HMD内で一人称視点で呈示されるCGの腕の長さと関連づける手法により腕が伸縮する感覚を与える「Stretchar(m)」と、幽体離脱的な視点変換を可能とする「Recursive Functoin Space」、それぞれのHMDシステムを、国内会議(エンターテインメント・コンピューティング2017)と国際会議(Siggraph AsiaのVR Showcase部門)において発表する機会を得た。「Stretchar(m)」については、国内会議で体験された参加者の方にアンケートの記入をお願いしたところ(-3から+3までの7段階評価), 「腕の伸びた感覚」に関しては37人中35人が、「腕の弾力性の感覚」に関しては37人中33人がポジティブな評価(+1 or more)を回答し、個人差の少ない錯覚誘導システムであることが示された。 昨年度に開発した、鏡の物理的位置を制御可能なMVF(Mirror Visual Feedback)環境を用いて、鏡像による視覚情報が単独に(鏡面背後の手の)移動感覚(Kinesthetic Illusion)に与える影響を検討した。論文投稿のプロセスで得られた査読者の助言に従い追加の被験者実験を行った結果、Kinesthetic Illusionの強さは、鏡像が身体中心位置に近づいていく条件に限って、身体所有感の影響を陽に受けることを十分な統計的精度で示した。以上の新たな内容をまとめた論文を国際ジャーナルで採択された。
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Research Products
(12 results)