2017 Fiscal Year Research-status Report
吸入麻酔薬の心筋保護作用における細胞膜マイクロドメインとオートファジーの役割(国際共同研究強化)
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15KK0344
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
堤 保夫 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 准教授 (90523499)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | 心筋肥大 / 細胞膜マイクロドメイン / オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
本国際共同研究の目的は、心筋肥大に対し細胞膜マイクロドメイン及びオートファジーの誘導がどのように関与するかを明らかにし、心不全の病態解明に寄与することである。そのため、申請者は心筋肥大がカベオラ・カベオリンの活性化によって抑制され、それらがオートファジーの誘導によって起こると仮説を立て、以下の実験を行った。 実験1.マウス in vivo 心肥大モデルを作成した。作成の方法は、マウスを麻酔下に大動脈弓を結紮狭窄する(TAC: transverse aortic constriction)ことで術後、約2週間で心肥大が認められ、4週間後には重度の心肥大、線維化、肺水腫モデルを作成することができた。 これらのマウスに対して、Kaplan-Meier曲線による生存率の調査、TAC施行4週間後マウスの心エコー(Sonos 5500, Philips Medical Systems)・心臓カテーテル(SPR-671, Millar Instruments)による心機能評価(心壁厚, ejection fraction, %fractional shortening, 左室圧, dP/dtmax, dP/dtmin等)、心臓や肺の重量測定などを行った。カベオリン-3過剰発現マウス・ノックアウトマウス、オートファジー誘導群・抑制群、各々の組み合わせ群においても同様の実験を行った結果、心肥大に対するカベオリン・オートファジーが影響影響を及ぼすことが示唆された。 また、実験2.として各群のマウスの摘出心を組織固定し、電子顕微鏡を使用してその細胞表面を観察、単位表面積あたりのカベオラの数をコントロール群との比較を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に記載しているとおり、研究計画書の実験1及び実験2を行い、両実験ともに順調に研究は進んでいる。残り実験2のいくつかの研究を行うことで、研究計画書の実験をすべて終了させることができるために、おおむね順調と思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進めている研究を継続するとともに、以下の研究を行う。 各群のマウスの摘出心を組織固定し、電子顕微鏡を使用してその細胞表面を観察、単位表面積あたりのカベオラの数をコントロール群と比較評価する。さらに、カベオリン-3の活性をイムノブロッティング法にて確認する。同様にオートファジーの誘導を単位面積当たりのオートファゴソームを電子顕微鏡にて観察、アッセイキットにて検出し比較検討する。また、関連タンパクについてイムノブロッティング法にて比較する(LC3-I/LC3-II、Beclin1など)。
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Research Products
(9 results)