2017 Fiscal Year Research-status Report
Interaction between gut microbiota and food-derived compounds for prevention and control of cardiovascular endothelial dysfunction(Fostering Joint International Research)
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15KK0345
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
馬渡 一諭 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 講師 (40352372)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | 腸内微生物叢 / 血管内皮機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本共同研究の目的と計画を渡航前までに共同研究先のPrincipal Investigatorと十分にe-mailやSkypeで協議した結果、心血管内皮機能の改善及び腸内微生物叢の構成や活性に働く可能性のある新規の食物由来成分を探索することを本研究の大きな目的とした。研究代表者が有する食物由来の低分子化合物の候補と共同研究先の低分子化合物ライブラリと照合した結果、柑橘類由来フラボノイド中から分離・同定したある特定の低分子化合物(m/z=300.085)など、数種類の低分子化合物の活性を共同研究先の研究機関で評価することにした。渡航前にこれらの食物由来低分子化合物が血中にて検出されるか、液体クロマトグラフィー・時間飛行型質量分析装置(LC-TOFMS)で測定した結果、これらのポジティブイオンが検出された。 現在は共同研究先の研究機関でこれらの化合物の活性を培養細胞モデル及び動物モデルを用いて評価を継続している。これまでに2種類の化合物が概日リズム(Circadian Rhythm)を調整することで慢性代謝性疾患及び血管内皮機能の改善に働く可能性が示唆される結果が得られた。現在はその化合物の標的分子の同定を中心に解析を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究先への渡航前に十分に本研究の目的と実施可能な研究内容を共同研究先のPrincipal Investigatorと十分に協議したうえで、現在、共同研究先の研究機関で実験を進めている点は順調であると評価できる。さらに、生理活性を有する新たな食物由来低分子化合物を発見できたことも評価できると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
柑橘類由来フラボノイド中から分離・同定したある特定の低分子化合物(m/z=300.085)の他、2つの化合物の生理活性を培養細胞及び動物モデルを用いた評価を継続する。今後の大きな目的は(1)これら化合物の標的分子の同定、(2)動物モデルを用いた詳細な評価、である。In vivo用のこれら化合物は産学官連携の協力を頂いて急ピッチで準備をお願いしているところである。共同研究先での研究期間にも限りがあるため、共同研究先ですべき実験と本学でも実施可能な実験とを見極め、研究を遂行していく。
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