2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15KT0046
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Research Institution | Atomi University |
Principal Investigator |
石田 信一 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (80282284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴 宜弘 城西国際大学, 国際人文学部, 教授 (50187390)
中島 崇文 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (90386798)
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Project Period (FY) |
2015-07-10 – 2020-03-31
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Keywords | バルカン / 歴史教育 / 民族紛争 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.昨年度に引き続き、各自がバルカン諸国の教育制度・教育事情に関する文献および紛争研究に関する文献の収集・閲覧を行いながら、歴史教育から見た紛争と和解の問題について、研究会(2018年5月18日、7月30日、9月30日、12月24日、計4回)等を通じて基本的な情報の共有と論点の整理を行ってきた。研究会においては、各自の調査報告等に加えて、重要な先行研究や取り組みの紹介・分析を通じて、紛争と和解の問題に関する独自の分析の視角や方法論の確立に向けた議論をいっそう深めることができた。各自が紀要等でその成果を公開している。 2.ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、セルビア、モンテネグロ、ルーマニア、ブルガリアのバルカン諸国に加え、オーストリア、チェコ、ポーランド等の中・東欧諸国で現地調査を実施しつつ、各国の研究者・専門家らとの広域的な研究ネットワークの形成・補強を行った。 3.クロアチア、セルビア、ブルガリアおよび日本の歴史教育を専門とする研究者を招聘し、公開シンポジウム「歴史教育・歴史教科書を通じた和解の試みーバルカン諸国の実践例を中心にー」(2018年10月6日)およびワークショップ「歴史教育の和解に向けた役割」(10月7日)を開催し、研究の深化とその成果の一般公開につとめた。 4.歴史教育を通じた和解の試みとして知られるギリシャの「南東欧の民主主義と和解のためのセンター」(CDRSEE)による新しい共通歴史教材の内容の分析および翻訳作業を継続して行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画どおりに文献・情報の収集・整理および研究者・専門家との意見交換を含む現地調査を進め、その成果を公開しているほか、定期的な研究会の開催および現地研究者を招聘した公開シンポジウムとワークショップの実施により、研究の深化をはかることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
1.引き続き研究会において先行研究や取り組みの紹介・分析を行い、紛争と和解の問題に関する新たな分析の視角や方法論の確立をめざす。 2.公開講演会・シンポジウムを開催するなどして情報発信につとめる。 3.バルカン諸国で活動する研究者・専門家らを加えた広域的な研究ネットワークの形成をいっそう推進する。 4.バルカン諸国の事例との比較の観点から、東アジア研究の専門家の参加をうながす。
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Causes of Carryover |
(理由) 現地調査および研究者招聘のうち、諸般の事情により実施できないものがあったため。 (使用計画) 未実施の現地調査および研究者招聘を計画どおりに実施する。
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Research Products
(8 results)