2005 Fiscal Year Annual Research Report
偏光情報を用いたエアロゾル・リモートセンシングと間接効果の考察
Project/Area Number |
16030212
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
向井 苑生 近畿大学, 理工学部, 教授 (00097411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 靖彦 神戸大学, 大学院, COE研究員 (30372650)
溝渕 昭二 近畿大学, 理工学部, 講師 (30340756)
中口 譲 近畿大学, 理工学部, 助教授 (30188916)
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Keywords | 大気エアロゾル / 偏光 / リモートセンシング / 放射収支 / ADEOS / POLDER / 地上大気放射観測 |
Research Abstract |
ADEOS/POLDER偏光データから,全球規模の大気エアロゾル,更に雲情報が得られている.しかし,ADEOS衛星はわずか8ヶ月間のデータを提供しただけで運用を停止した.後継機であるADEOS-2/POLDERセンサーデータ(2003年4月から10月)からも,全球規模のエアロゾル、雲分布が得られた.特に東アジアに重点をおいて,ADEOSとADEOS-2衛星の稼動が重なった4、5、6の3ヶ月データの比較から、1997年と2003年の年変化が得られた.1997年と2003年を比較すると,全球レベルでは大きな変化はないが,人間活動の影響が見られる地域においてエアロゾル排出量の増大がみられる.地上観測値との比較結果の相関係数は0.6〜0.7である.現状において様々な問題点が残っており,その解決を行う必要がある.たとえば,GLIとの複合データ利用により,巻雲検出がより厳密に行えることが考えられる. 地上観測値との比較結果より衛星観測値が大きめに導出される傾向が見られる.これは,非常に薄い巻雲が影響を与えている可能性がある.また,エアロゾル特性識別の面においても,吸収性エアロゾルの判別が容易になることが予想され,陸域エアロゾル導出解析の進展が期待される.
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Research Products
(5 results)