2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16069101
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
狩野 方伸 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40185963)
|
Keywords | 神経回路 / 形成 / 機能的成熟 / 機能発現 / 神経細胞 |
Research Abstract |
本研究は、脳の神経回路の機能解明を目指す特定領域研究(領域番号020)の総括班として、平成16年に開始された。平成16年度には、次年度に開始する計画研究及び公募研究の研究方針の決定、研究項目の策定を行い、平成17年度から21年度までは、計画研究と公募研究の円滑な進展のために、領域の年2回の領域班会議の開催、研究方針の策定、企画調整、評価、研究成果の発信等の活動を行った。脳の最大の特徴は神経細胞が単独で機能するのではなく、多くの神経細胞が連結した神経回路として機能することである。神経回路はからだが出来上がるにつれて「形成」され、成長・発達するにつれて機能的に「成熟」する。成体となるまでに、脳領域の特異性に応じて「発現」される個々の神経回路の独特な機能が完成する。これらのメカニズムを明らかにするため、本特定領域研究では、A01:神経回路の形成、A02:神経回路の機能的成熟、A03:神経回路の特異的機能発現、という3つの研究項目を設定し、12名の計画研究班員と、総勢79名の公募研究班員から構成した。班員の間で極めて活発に連携や共同研究がおこなわれ、5年間に、Nature, Science, Cell, Neuronなどの一流国際学術誌に900編を超える論文が発表された。また、新聞報道をはじめとして研究成果の一般への発信も盛んに行われた。本研究領域は平成21年度をもって終了したが、極めて多くの研究成果が得られており、共同研究をはじめとする人的交流が盛んに行われ、脳の神経回路の機能解明を目指す研究者間のネットワークが出来上がった。これらの有形・無形の財産を、今後の我が国の脳神経科学の発展のために役立てるため、平成22年度において、計画班員とこれまでに公募研究で参加した全ての公募班員の研究成果をまとめ、成果をわかりやすい形で冊子体にまとめ、本特定領域研究の集大成とした。
|
Research Products
(16 results)
-
-
-
-
[Journal Article] TARPs γ-2 and γ-7 are essential for AMPA receptor expression in the cerebellum2010
Author(s)
Yamazaki M, Fukaya M, Hashimoto K, Yamasaki M, Tsujita M, Itakura M, Abe M, Natsume R, Takahashi M, Kano M, Sakimura K, Watanabe M
-
Journal Title
Eur J Neurosci
Volume: 31
Pages: 2204-2220
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-