2007 Fiscal Year Annual Research Report
光赤外大口径望遠鏡・干渉計による原始惑星系円盤の観測と系外惑星探査
Project/Area Number |
16077204
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
田村 元秀 National Astronomical Observatory of Japan, 光赤外研究部, 准教授 (00260018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 正彦 国立天文台, 光赤外研究部, 教授 (10183914)
周藤 浩士 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (50300710)
西川 淳 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (70280568)
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Keywords | 系外惑星 / 高コントラスト / 赤外線 / 星周円盤 / 偏光 / コロナグラフ |
Research Abstract |
本研究の目的は以下の通りである:系外惑星の間接的発見と原始惑星系円盤の観測の進展を背景に、赤外線による円盤の直接観測により、惑星系形成の現場をこれまでに無い高解像度で明らかにする。さらに、そこで生まれた惑星そのものを初めて直接にとらえることも狙い、その頻度や得られる惑星系の物理的パラメータから、惑星系の性質や普遍性についても議論を行う。生まれたばかりの惑星は比較的明るく検出しやすいという利点を生かす。昨年度に聞き続き、今年度は観測的研究および開発的研究の両方を精力的に進め、以下のような注目すべき成果を得ることができた。 (1) 一般的な惑星を多数検出する目的のために、本科研費で開発中のすばる望遠鏡のための次期高コントラスト装置HiCIAOの製作を進め、望遠鏡におけるファーストライトを迎えることに成功した。 (2) すばる望遠鏡とコロナグラフを用いて原始惑星系円盤の観測を継続した。その結果、最も軽いTタウリの周りの最も軽い星周円盤を発見し、その結果をアストロフィジカルジャーナルに出版した。プレスリリースを行った結果、主要新聞等に紹介された。 (3) すばる望遠鏡を用いて、大質量星の円盤が普遍的に存在することを示し、アストロフィジカルジャーナルに出版した。 (4) コロナグラフに関する基礎開発を進め、アストロフィジカルジャーナルに出版した。 (5) 赤外線による偏光観測を進め、その星周構造を検出するプロジェクトを推進した。その結果を、欧文天文雑誌に発表した。
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