2006 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニケーション支援のための肢体不自由者の身体特性に関する研究
Project/Area Number |
16091104
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
樋口 宣男 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (50351325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 大毅 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (10302184)
伊藤 和幸 国立身体障害者リハビリテーションセンター, 研究所福祉機器開発部, 研究員 (80370873)
伊藤 英一 長野大学, 社会福祉学部, 教授 (50350822)
奥 英久 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (30248207)
中山 剛 国立身体障害者リハビリテーションセンター, 研究所障害工学研究部, 研究員 (90370874)
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Keywords | 支援技術 / コミュニケーション / 肢体不自由者 / 可動域 / 巧緻性 / 動作圧 / 視線検知 / 言語情報 |
Research Abstract |
肢体不自由者のコミュニケーション支援においては使用者のニーズを満たす支援機器を選ぶと同時に、利用者の特性を正確に把握し、利用者の特性に合った機器を開発することが重要である。 本研究においては上記目的のために可動域、巧緻性、動作圧の計測方法を提案すると共に、それらの計測結果に基づき、それぞれの障害者に適した入出力機器を自動的に選択し、提示するシステムを提案した。また、利用者に使いやすい新たな支援技術として、付加文字盤および言語情報を利用した効率的文字入力方式を提案し、その有効性を確認した。 1 障害者の可動域と巧緻性および入出力機器の操作面の大きさとスイッチを考慮することにより、伝達速度の観点から、当該障害者に最も適した入出力機器を提示できるシステムを試作した。 2 マウススティックの可動域・巧緻性の計測に関しては、大型タッチパネル上に表示されたターゲットを指またはマウススティックで選択する際の所要時間と精度を計測し、可動域の極座標モデルを提唱すると共に、巧緻性との関係を明らかにした。 3 動作圧の計測に関しては、スイッチ表面にかかる圧力の時間変化を記録するためのハードウェアとソフトウェアを開発し、研究分担者および研究協力者によりデータ収集を行った。 4 スキャン方式の文字入力方式では付加文字盤を設けることにより、入力速度の効率化を図る方法を用いてパソコン上で動作する実験システムを構築し、その有効性を確認した。 5 言語情報を利用した文字入力方式においては、入力のタイミングも同時に見ることにより、各入力の信頼度を考慮することにより、誤り訂正機能をさらに強化した。さらに、NASA-TLXを利用して、本システムを利用した場合の心的負担の軽減量を定量的に計測した。
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Research Products
(2 results)