2004 Fiscal Year Annual Research Report
点字触読時の触圧と運指に注目した効率的な点字触読指導法の考案
Project/Area Number |
16091217
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Research Institution | The National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
渡辺 哲也 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 教育支援研究部, 主任研究官 (10342958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大内 進 国立特殊教育総合研究所, 企画部, 統括主任研究官 (40321591)
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Keywords | 点字 / 触読 / 触圧 / 運指 / 指導法 / 視覚障害者 |
Research Abstract |
本研究の第1の目的は,点字の触読様式と読み能力との関係を明らかにすることである。触読様式とは,触読に用いる手や指(読み手,触指)の別とそれらの動かし方(触運動),紙面への指の押しつけ圧(触圧)を指す。読み能力は,読み速度と正確さで評価する。点字のよき読み手と下手な読み手の様式を比べたとき,どのような違いがあるかを検討する。今回は,新しい面圧測定技術を利用して,触圧を定量的に測ることを主な目的とする。過去の定性的な実験報告では,よき読み手は,下手な読み手より触圧が弱い,つまり紙面に触れる力が軽いことが示されている。さらに,よき読み手の触圧は安定しているのに対して,下手な読み手の触圧は文字ごとに大きく変動していた。今回は,その様子を定量的なデータで示せると考えている。 第2の目的は,その知見を用いて,定量的な指標を用いた点字指導法を考案することである。 これらの目的実現のため平成17年度は,点字の触読に関する文献研究をまず行い,次に新しい触圧測定装置を導入した。触圧測定装置は,センサシート,センサコネクタ,インタフェースモジュール,記録・再生用ソフトからなり,ソフトをパソコンにインストールして使う。センサの厚さが0.1mmと薄いため,点字用紙の下にセンサを敷いても,被験者は自然な姿勢で読むことができる。この装置を使って予備的な触圧測定を実施した。この測定結果を信頼おけるものとするためには,実測定環境に応じた校正が重要となる。このため,点字触読を模擬した校正方法を検討中である。
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Research Products
(1 results)