2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16100003
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中田 力 Niigata University, 脳研究所, 教授 (50281720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西澤 正豊 新潟大学, 脳研究所, 教授 (80198457)
藤井 幸彦 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40283014)
鈴木 清隆 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (40303169)
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Keywords | MRI / 7テスラ / MR microscopy / 解剖学的解像度 / 超高磁場 / magnetic resonance spectroscopy / hyperpolarization / 機能画像 |
Research Abstract |
本研究の目的は、本邦唯一のヒト用超高磁場(7.0T)装置を用いた高分解能画像の開発と、その臨床応用である。平成16および17年度に技術的なインフラ整備、臨床応用への基礎検討を行い、まず、49 micron x 49 micron x 2mmの空間分解能を達成した。それに基づいて、平成18年度にはSusceptibility Weighted Imaging(SWI)の導入により、Alzheimer病の老人班の画像化を、世界に先駆けて成功し、論文発表を行った。本年度は、老人班の定量分析に着手し、健常者、正常高齢者、MCIおよびAlzheimer病症例においての老人班発現頻度の解析を行った。また、日常の医療実践への適合を検索するため、各種神経疾患、脳腫瘍、脳血管障害、白質病変の超高分解画像の、ルーチン撮像を開始し、さらに超高磁場MRI最大のadvantageである生体MR顕微鏡に適合する造影剤について基礎検討、離床応用を開始した。その結果、超高磁場MRIにおける生体MR顕微鏡において酸素の安定同位体(17O)を含む水(H2(17)O)が造影剤として適していることを発見し、技術開発としてH2(17)Oの生体応用における指摘撮像法および投与法の設定を行った。さらに、超高磁場の特性を生かし、1H以外の核種における測定法の開発を行い、ヒト脳内の高エネルギー化合物の測定に成功した。また、本プロジェクトは、プロジェクトリーダが長年の間追求している「水分子の脳科学」の一環をなすプロジェクトでもあり、水分子の動態を正常脳で解析可能とする唯一の記述としても、応用を続けている。これらの成果は、それぞれの主幹雑誌に、順次に報告を行っている。
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Research Products
(30 results)