2004 Fiscal Year Annual Research Report
自律分散システムによる情報システム社会基盤本技術の構築
Project/Area Number |
16200002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
森 欣司 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (00293035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 英二 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (20211526)
久保田 稔 NTT未来ねっと研究所, 部長(研究職)
森山 甲一 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (10361776)
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Keywords | 情報工学 / 情報システム / システムアーキテクチャ / 分散コンピューティング / 自律分散システム / データ指向アーキテクチャ / コミュニティコンピューティング / 社会基盤 |
Research Abstract |
1.適用分野と既存技術の調査 従来の社会基盤と同様に、情報システムを社会基盤(コミュニティ)と見なし、ユーザの要求や利用形態、ユーザがコミュニティにより得られる便宜に支払いを許容する金額などのニーズ動向の調査を行なった。特に、今後、急速な経済発展により、新たに社会基盤の構築が進むことが予想され、本プロジェクトで構築する基本技術の実用化が期待される中国において調査が行なわれた。また、裏付けとなるシーズ技術を調査するため、研究代表者と研究分担者だけでなく、雇用した研究支援者が世界各地で開催された国際会議等に出席し、情報収集および資料収集を行なった。 2.新アーキテクチャと各技術の検討 コミュニティにおけるユーザ(コミュニティメンバ)が個別に変化するサービス要求・機能・情報を持つ分散環境下において、機能不完全なサブシステムが存在する場合にもシステム全体の稼働を保証する異種自律分散システムコンセプトに基づき、各サブシステムがそれぞれの持つ機能・情報の部分的な共有を繰り返すことにより連携し、高信頼で柔軟な通信・処理を統一的に捉えるデータ指向型システムアーキテクチャを提案した。また、このアーキテクチャを基盤としたコミュニティ通信・処理技術を検討中である。例えば平成16年度には、通信の応答性からコミュニティの適切な大きさを決定し、コミュニティを動的に分割・統合する技術、ユーザがコミュニティに参加する際に適切なサブシステムを動的に決定する技術、ユーザの求めるサービスをコミュニティ内から発見する技術、負荷に応じてサブシステムの大きさを変更する技術などが提案された。
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Research Products
(8 results)