2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16200003
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
今瀬 眞 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (30346176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 正幸 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (80200301)
若宮 直紀 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 助教授 (50283742)
長谷川 剛 大阪大学, サイパーメディアセンター, 助教授 (00294009)
多田 知正 京都教育大学, 教育学部, 講師 (10301277)
會田 雅樹 首都大学東京, システムデザイン学部, 准教授 (60404935)
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Keywords | 自律分散制御 / アドホックネットワーク / センサネットワーク / TCP / ネットワーク計測 / 利用可能帯域 / 物理帯域 |
Research Abstract |
研究課題1:メタ情報環境を実現するアドホックネットワークの構築 研究課題1-1:コネクティビティを最大化する経路制御(研究分担者今瀬眞,多田知正) 本年度においては,前年度に引き続きアリの採餌行動に基づく経路制御手法を検討し,アリを送出する際のTTLを多段階化することによって通信オーバヘッドを抑える手法を提案した.また,ノードの通信能力の差異などによって発生する単方向リンクを積極的に経路に取り入れることにより,従来手法よりも短い遅延と高いパケット配送率を達成できることを示した. 研究課題1-2:モバイルアドホックネットワーク環境に適した輻輳制御(研究分担者長谷川剛) 本年度においては,昨年度までに提案したインラインネットワーク計測技術に基づき、効率の良い輻輳制御を行うTCP Symbiosisを提案し,数学的解析ならびに実ネットワーク環境における性能評価を行った.その結果,利用可能帯域を高い精度で計測することができる環境下においては,提案手法は空き帯域を有効利用したデータ転送が可能であることを明らかにした. 研究課題1-3:アドホックネットワーク環境に適した状態情報管理機構(研究分担者會田雅樹) 本年度においては,センサネットワークにおいて,基地局を中心として動径方向のセンサ密度が基地局からの距離のベキ関数になるノード配置技術をベースに,データ転送のアグリゲーション制御を組み合わせ,ネットワークの耐故障性を向上させる技術の検討を行った. 研究課題2:メタ情報環境を実現するセンサネットワークの構築 研究課題2-1:電源管理を考慮した経路制御の実現(研究分担者村田正幸) 本年度においては,センサ端末が電力効率のよい通信パターンを自律的に確立する制御技術の研究開発に取り組み,パルス結合振動子モデルを応用した進行波制御によって任意の初期状態からアプリケーションの望む通信パターンを生成する機構を提案し,シミュレーションによりその有効性を示した. 研究課題2-2:センサ情報収集機構の実現(研究分担者若宮直紀) 本年度においては,定期的なセンサ情報収集を行っているセンサネットワークにおいて,緊急情報を確実かつ迅速に伝達するための制御手法を提案し,シミュレーション評価により,緊急情報について100%の配送率と40ミリ秒以下の遅延を達成できることを示した.
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Research Products
(17 results)