2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16200015
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
誉田 雅彰 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (90367095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高西 淳夫 早稲田大学, 理工学部, 教授 (50179462)
本多 清志 国際電気通信研究所, 人間情報科学研究所, 室長 (90395088)
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Keywords | 発話ロボット / 感覚運動制御系 / 発話動作獲得 / 感覚フィードバック / 発話動作のMRI観測 |
Research Abstract |
発話動作における感覚フィードバック機構の解明、及び感覚系を有する発話ロボットの構築に向けて以下の検討を進めた. (1)感覚運動制御系に関する脳機能観測 発話動作における感覚運動系の脳内処理メカニズムを明らかにすることを目的として、複数の被験者に対して、口蓋摂動に対する発話補償動作に対する脳活性部位をfMRI装置を用いて観測する実験を行なった.その結果、いづれの被験者においても発話補償動作時において一次知覚野と1次運動野で顕著な活性部位が観察される一方、言語野には補償動作に対応した活性化は認められなかった.このことから、発話動作制御において感覚フィードバックが有効に用いられていることが示された. また、TMS(Transcranial Magnetic Stimulation)の手法を用いて脳活性部位の時間的推移を明らかにするため、TMS実験系の整備を行うとともに、舌に関する1次運動野を磁気刺激した際に生じるMEPの測定を行った. (2)感覚系を有する3次元発話ロボットの構築 人間の生理的構造を模擬した3次元発話系機械モデルの構築を進めた。昨年度開発した人工声帯の高度化とともに、弾性体部材を用いて舌、唇、顎の3次元機械モデルを構築し、3次元発話ロボットとして各器官のモデルを統合した.また、感覚情報からの発話動作獲得機能に関しては、調音様式の異なる子音の音響情報から発話動作を学習するアルゴリズムを考案し、音響的動作目標を元に自律的に発話動作を学習する機能を発話ロボットで実現した.
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Research Products
(9 results)