2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16200017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大木 康 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70185213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 文昭 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70126019)
丘山 新 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90185489)
長澤 榮治 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00272493)
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Keywords | 貴重古籍 / アジア / 画像データベース / 電子図書館 / 漢籍 / エジプト社会史 / エジプト新編地誌 / ビルマ借金文書 |
Research Abstract |
本プロジェクトは、東京大学東洋文化研究所が所蔵するアジア全域の貴重古籍のデジタル化を行い、書誌情報データベースと連係する画像データベースを作成する。これによって、古籍を対象とする電子図書館のパイロットプランを提示するとともに、同様の試みを進めている台湾、中国の図書館と共同し、国際的な視点で、古籍研究の分野にどのような学術コミュニケーションの変貌が起こるかを検証・分析する。 本年度は、主として研究・国際連携の基礎となる、本研究所のデータベースの整備と新たなデータベースの構築を行った。 東アジア研究に関しては、東洋文化研究所所蔵の貴重漢籍の全文画像データベースを構築し、平成17年4月より公開予定となっている。本研究所には、約8万点に及ぶ漢籍が収蔵されているが、16年度にすでに、その中から貴重な漢籍約550点を選定した。本年度は、そのうち、約250点を処理した。 西アジア研究に関しては、エジプト社会史の基本資料である貴重書アリー・ムバーラク『エジプト新編地誌』の索引検索データベースの立ち上げを行った。今年度は第一段階としてカイロに関するそのために検索システムなどのプログラム開発を行い、その内容を検討した。西アジア各国の議会・法制史資料については、エジプト議会議事録について日程表および下院の付録資料索引を作成し、議事録利用のための手引きの基礎資料を作成する準備を行なった。 南アジア研究に関しては、英領植民地期ビルマ借金文書5000部ほどを、データベース化するための準備として、売買、買い戻し権つき売買、抵当、質入、相続等項目ごとに分類した。スキャニングやデータベース化は来年度からとなる。
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