2006 Fiscal Year Annual Research Report
トータルスポーツパフォーマンス(人間力)向上を目指した教育システムの構築
Project/Area Number |
16200041
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高木 英樹 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (80226753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真田 久 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (30154123)
坂入 洋右 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (70247568)
嵯峨 寿 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (30261788)
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Keywords | 人間力 / スポーツマン / 情動的知能指数 / セルフコントロール / スポーツパフォーマンス |
Research Abstract |
本年度は,筑波大学総合科目として「人間力のスポーツ学」を開講し,スポーツマンが如何にしたら人間力を向上させられるのか,あるいは一般人にとってスポーツが人間力を鍛えるのに如何に有効であるかについて,具体的な例をあげながらオムニバス形式で講義を行った.講義では,1)なぜ人間力が問われているのか?,2)人間力は意図して高めることができるのか?3)人間力を高めるのにスポーツがいかに介在できるのか?4)スポーツを通して人間力が高められた事例,などについて多角的に情報提供を行った.その結果,受講する前後を比較して,学生の「人間力」に対する認知度が大きく変化し,人間力を高めるためにスポーツの持つ潜在力への認識が深まったと言える. さらに講義の際,受講生に対しては昨年度と同様に内山らの情動知能尺度(EQS)を用いて「人間力」に関する調査を実施した.その結果、スポーツマンに必要な「人間力」の因子をとして昨年度の結果と同様に以下の項目が抽出された. 1)常に自分を見失わず,自己制御(セルフコントロール)できるかが重要であり,さらに公正・公平な態度を心がけ,周囲の人間に対して信頼感や安心感を与えられる 2)広い視野を持ち,状況の変化に対応できる柔軟な発想ができること 3)集団を指導できる力や危機管理能力を含むリーダーシップが発揮できること 4)適材適所で人材を活用し,人づきあいをうまくして,対人コントロールに優れていること 5)機転を利かせて臨機応変に対応して状況をコントロールできること 以上の因子の中でも,競技力の高い学生ほど1)のセルフコントロールの因子得点が高い傾向が認められた.
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Research Products
(6 results)