Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村木 正昭 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 教授 (10114901)
伊藤 謙治 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 教授 (80159871)
水野 眞治 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 教授 (90174036)
宮川 雅巳 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 教授 (90157595)
矢島 安敏 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 助教授 (80231645)
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Research Abstract |
研究代表者飯島は,リスクマネジメントに関する総合的アプローチのフレームワークを与え,各分担者はそれぞれ担当する領域でのリスクに関する現状分析を行った. (1)情報システムリスク:研究代表者飯島は,ビジネス情報システムの統合における障害発生の主因である,ビジネスアーキテクチャと情報システムアーキテクチャの問の不整合に注目し,変化に強い情報システムのアーキテクチャについて考察した.研究分担者矢島は,17年度に引き続き,アルゴリズムの実装を行った.また,実データを用い,アルゴリズムの効率性や,判別精度に関して実証的な研究を行った. (2)医療リスク:研究分担者伊藤は,医療リスクを解明,そして安全管理の方法論・アプローチとして,事故・インシデント報告を分析する方法,ならびに航空産業などではよく利用されている「人間信頼性解析」の医療への適用方法を検討し,そのプロトタイプを構築した. (3)事故・災害リスク:研究分担者村木は,リース販売を主とする生産システムについて考察をし、販売履歴、設計情および保守管理情報から推定される返還製品に含まれる部品の品質(主に余寿命)、タイミングを含む量に関する情報に基づき、部品リユースを考慮し新規投入部品量を目的関数とする生産計画モデルを構築した。 (4)金融・財務リスク:研究分担者水野は,指標としてVAR,条件付VAR,トラッキングエラーを取り扱ったリスク最小化問題やデータの不確かさを考慮したロバスト最適化問題のモデル化について研究し,内点法を利用したアルゴリズムの開発を行った.研究分担者蜂谷,永田は,個々のリスクマネジメント手法により達成される効果および複数の手法を組み合わせた場合の効果を推定することにより,企業価値への影響を検証した. (5)リスクマネジメントの共通的方法論:研究分担者宮川は,リスク変動要因の変動抑制効果の定式化とその推定理論を導き,その結果を製品製造工程の品質安定化問題へ適用し,その有効性を実証した.研究分担者妹尾は,事例研究を実施し,リスク対応組織と企業競争力の関係についての仮説構築を行った.
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