Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伏見 正則 南山大学, 数理情報学部, 教授 (70008639)
尾崎 俊治 南山大学, 数理情報学部, 教授 (10034399)
澤木 勝茂 南山大学, 数理情報学部, 教授 (80065482)
鈴木 敦夫 南山大学, 数理情報学部, 教授 (70162922)
佐々木 美裕 南山大学, 数理情報学部, 講師 (20319297)
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Research Abstract |
長谷川は,研究の総括を行うとともに,個別的な研究として我が国の都市内高速道路を対象として,実用化が進められている自動料金収受装置(ETCS)のこれまでの普及策を,システムダイナミックスを用いて評価し,さらに有効な普及策を提案した. 伏見は,地下鉄の新線建設に伴う通勤・通学経路の変化予測に関して研究を行った.なお,対象とした新線の建設計画が最近大幅に変更されたため,今後再検討する必要があることがわかった.また,大地震発生時における建物倒壊などによる道路の閉塞状況下での救急活動について,名古屋市の老朽住宅密集地を例として予備的な研究を行った. 尾崎は,固定資産宅地評価の数理モデルの開発およびシステム開発の研究を続けた.特に,数理モデルの開発にあたっては従来の数量化理論I類の枠組みから重回帰分析へ移行することで数理モデルの適用範囲を広範囲に広げる方法について研究した. 澤木は,不動産を証券化した条件付き請求権の評価について,金融工学的アプローチによる評価式を導出した.特に売り手および買い手の最適戦略と最適停止境界についての定性的性質を明らかに,二項モデルによる計算アルゴリスムを開発した.さらに,財務状況が悪化した企業が不動産を担保に発した種類株の評価にも上述の接近法を適用することを検討した. 鈴木は,緊急車両の配備問題についてマルコフ連鎖を用いたモデルを考案し,種々の問題に適用した、このモデルの適用例として,空港内の救急施設の配備問題,空港ビル内の警備員の配置問題,空港における緊急車両の配備問題が考えられる. 佐々木は,他社との競合を考慮した場合の航空ネットワーク設計モデルを考案し,実際の空港需要データを用いて計算機実験を行い,他社の戦略が自社に与える影響について考察した.引き続きモデルの再検討・改良と計算機実験を行っている。
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