2006 Fiscal Year Annual Research Report
次世代IT社会の都市インフラストラクチャーの最適運用・最適設計システムの作成
Project/Area Number |
16201035
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
長谷川 利治 南山大学, 数理情報学部, 教授 (40025911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伏見 正則 南山大学, 数理情報学部, 教授 (70008639)
尾崎 俊治 南山大学, 数理情報学部, 教授 (10034399)
澤木 勝茂 南山大学, 数理情報学部, 教授 (80065482)
鈴木 敦夫 南山大学, 数理情報学部, 教授 (70162922)
佐々木 美裕 南山大学, 数理情報学部, 助教授 (20319297)
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Keywords | 都市 / 高速道路 / 施設配置 / 救急車 / 商業施設 / 競争立地 / 災害対策 |
Research Abstract |
今年度は、高速道路の交通量データの分析、災害時の救急車の最短経路問題の解法の考案、各種の金融商品の分析、救急車の配置問題の解法の考案、都市内の商業施設の競争的な配置の問題の解法の考案を行った。 高速道路の交通量データは、阪神高速道路のデータを用い、事故時の渋滞の情報について分析を行った。災害時の救急車の最短路問題は、地震時を想定し、何箇所かの道路が普通になったときの最短経路を求める方法を考案した。金融商品の分析では、転換社債のゲーム論的な分析を行った。今後は都市内の建物に関する金融商品の分析を行う予定である。救急車の最適配置では、愛知県瀬戸市の救急車の配置を分析し、連続時間マルコフモデルを用いて、最適配置を求める解法を考案した。都市内の商業施設の競争配置では、コンビニなどの小規模な商業施設で、既存の商業施設があるなかで、あらたに参入する場合の最適な配置を求める問題の解法を考案した。 特に、救急車に関しては、研究成果があがったと考えている。現在、救急車の出動要請数が急増しており、トリアージュや救急車の出動の有料化などが検討されている。その中で、本研究で開発されたマルコフモデルを用いれば、その効果をシミュレートすることができる。今後は、トリアージュ、有料化、その他、救急車の運用の効率化の提言を行っていく予定である。 なお、これらの研究はいずれも都市関係の論文誌、金融関係の論文誌に発表されている。
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