2004 Fiscal Year Annual Research Report
美術に即した文化的・国家的自己同一性の追求・形成の研究-東南アジアから全アジアへ
Project/Area Number |
16202003
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小川 裕充 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50126017)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽田 正 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (40183090)
桝屋 友子 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (40300735)
秋山 光文 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (60130861)
浅井 和春 青山学院大学, 文学部, 教授 (60132700)
後小路 雅弘 九州大学, 大学院・人文学院, 教授 (50359931)
|
Keywords | アジア / 美術 / 国家 / 文化 / 自己同一性 / 近代化 / ヨーロッパ化 / 植民地化 |
Research Abstract |
設備備品については、次年度早々から「西洋人アジア旅行記」663点を公開の予定である。マイクロフィッシュ16,453枚の大コレクションを一括購入したので、特に記す。 現地調査については、当初の計画では、シンガポールの亜州文明博物館など3館、及びシンガポール国立大学NUS博物館の追加調査を実施するとともに、南洋美術学校の歴史と現状をも把握することとしていた。また、マレーシア国立美術館、ヴェトナム国立歴史博物館、マニラ国立博物館などを調査し、美術学校に関しては、ハノイ美術学校の歴史と現状を把握するなど、東南アジアの調査を行う予定にしていたものの、年度半ばに方針を変更し、東京国立博物館の調査・収集による東南アジア彫刻等写真資料約2万点の資料としての重要性に鑑み、平成16年度の実地調査は行わず、同写真資料の整理、及びディジタル画像化に費用を投入することとした。 その結果、ディジタル画像化は、東京大学や青山学院大学などの院生により、年度半ば過ぎまでに約6千点、年度末から方針を変更し、外注により約4千5百点、計1万点について行うことができた。また、外注化により、院生はディジタル画像のプリントアウトと基本カード作成に着手することが可能になり、既に8千点の東南アジア彫刻等写真資料プリントアウトの貼り付けを終了、次年度には調査ノートを踏まえたデータ書き込みに着手し終了の予定である。 なお、その他に中国・台湾・韓国、欧米、及び日本所蔵の東アジア及び欧米絵画の名品135点の写真資料を借入あるいは購入し、文化的・国家的アイデンティティー構築の基盤としての東アジア絵画の世界的な位置づけについて考察する、基礎的画像データ作成作業を終了している。
|
Research Products
(2 results)