2004 Fiscal Year Annual Research Report
『農夫ピアズ:Aテキスト』の全20写本転写テキストの電子化による頭韻研究
Project/Area Number |
16202007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
松下 知紀 専修大学, 文学部, 教授 (50115424)
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Keywords | 中世英文学 / 頭韻詩 / 写本研究 / データベース |
Research Abstract |
平成16年度はWilliam LanglandのPier Plowman : The A-Version(以下PPLA)の全20写本について次の実績を上げることができた。 1.PPLA写本の基本写本であるCambridge, Trinity College R.3.14のカラー・フィルムを入手したことを始め、全20写本のカラー・フィルム、カラー・スライドなどを入手した。 2.次に、Oxford, Bodelian Libraryを訪れMSS Douce 323,Rawlinson Poetry a.1(Virnon MS),Digby 145,Bodley 851,Ashmole 1468を調査した。また,London, British Libraryを訪れてMSS Harley 6041,3954などの貴重な写本を調査した。 3.各写本の全ページを印刷して整理し、Kaneの校訂本と注釈を利用して各写本の転写テキストを作成する準備を行った。 4.全20写本の画像データをコンピューターに入力し、デジタル画像データを完成した。このデータによって、PPLAのデジタル画像データが整い、転写テキストの作成に有効な研究環境を整理した。 5.同時に、写本文字認識を処理する方法を委託業者とともに模索し、海外の研究者の動向を調べた。
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