2004 Fiscal Year Annual Research Report
死者の葬送と記念に関する比較文明史-親族・近隣社会・国家-
Project/Area Number |
16202012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
江川 温 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80127191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平 雅行 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10171399)
村田 路人 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40144414)
片山 剛 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30145099)
荒川 正晴 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10283699)
早瀬 晋三 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (20183915)
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Keywords | タナトロジー / 葬送儀礼 / 墓制 / 死の穢れ / 死者追悼・記念 / 先祖崇拝 / 神格化 / 社会統合 |
Research Abstract |
本年度は八回の研究会を開催し各人が死者の葬送と記念に関わって手がけている問題の導入的な報告を行い、知見と視角を担互に提供し合った。また2名のゲストスピーカーが報告を行った。報告題名は以下の通りである。 片山剛「《死者祭祀空間の地域的構造:華南珠江デルタの過去と現在》補足および最近の研究動向」;早瀬晋三「ポスト戦後の慰霊:現代東・東南アジアのなかの日本との戦争」;江川温「帝王の墓と記念:日仏比較の試み」;中村武司(ゲスト)「セント・ポール大聖堂-陸海軍の英雄のための「イギリスのパンテオン」-」;中村生雄「死者と生者の相関-日本の死者儀礼に見る慣習と革新-」;片山剛「死者記念をめぐる中国の現況」;成田靜香(ゲスト)「中国の自梳女」;福永伸哉「葬送儀礼のコントロールと政治権力-前方後円墳の歴史的評価をめぐって-」;荒川正晴「漢人仏教徒の葬礼文書と冥界観-トゥルファン出土資料の検討を中心にして」;指昭博「幽霊と宗教改革-死者の魂の行方」;平雅行「来世観の変容と天皇家の葬送」;村田路人「鳴物停止令と近世支配」;長井伸仁「フランスにおける無名戦士の墓」 また、研究成果の一端を、2004年11月5〜7日にストラスブールのマルク・ブロック大学で開催された大阪大学フォーラム「日本もうひとつの顔」(Forum 2004 de l'Universite d'Osaka a Strasbourg 《Le Japon, d'autres visages》)で、中村と江川が報告した。中村生雄「死の習俗-その伝統と現在」;江川温《Le tombeau royal et imperial en France et au Japon》その内容は『Le Japon, d'autres visages日本、もうひとつの顔』(阪大フォーラム2004委員会編2005.2.28刊)に掲載されている。
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