2004 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア諸国における都城および都城制に関する比較史的総合研究
Project/Area Number |
16202015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
橋本 義則 山口大学, 人文学部, 教授 (60164802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
妹尾 達彦 中央大学, 文学部, 教授 (20163074)
田中 俊明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50183067)
新宮 学 山形大学, 人文学部, 教授 (30162481)
山中 章 三重大学, 人文学部, 教授 (40303713)
桑野 栄治 久留米大学, 文学部, 助教授 (80243864)
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Keywords | 東アジア / 都城制 / 都城 / 都市 / 比較史 |
Research Abstract |
本年度は、(1)7月と2月に、ともに二日に亘って共同研究会を開催した。(2)8・9・10・12・3月に、中国と韓国を対象として計5回の海外調査を実施した。(3)(1)(2)と並行して中国を中心として都城の発掘調査データ(遺構図などの図・写真)などを収集し、PC入力を進めた。 (1)7月の研究会では今後の共同研究の進め方と3カ年の海外調査計画・共同研究会の開催について検討し、また現在進みつつあるベトナムでの安東都護府の発掘調査について報告の後、討論を行った。2月には二日間16時間に亘って二つの共通課題について研究報告と討論を行った。一日目は海外共同研究者4名(中国2名と韓国2名)による「東アジア都城の発掘調査の現状と課題」について研究報告があり、その後討論を行った。また二日目は「羅城をめぐる諸問題」との共通課題のもと、研究代表・分担者それぞれが専門とする地域と時代について研究報告を行った上で討論した。以上を通じて東アジア諸国の都城における羅城の実態と思想などについて、相違点と共通点を確認するとともに、その理由・原因、さらには羅城の本質について検討した。併せて来年度の共同研究(共通課題の設定など)・海外調査(対象地域・日程など)についても検討した。 (2)8月には中国江南(南京・揚州・蘇州・杭州・成都など)、9月には韓国百済(ソウル・公州・扶余など)、10月には中国高句麗(恒仁・集安など)・中国東北(瀋陽)、12月には中国関中(西安)、2月には中国関中(西安・咸陽・宝鶏など)・中国河南(洛陽・偃師など)・中国内モンゴル元・遼(シリンホト・赤峰など)、それぞれの海外調査を遺跡の踏査を主として行うとともに、博物館・研究所などにおいて遺物を調査し、さらに現地で海外共同研究者や発掘担当者などと研究交流し、討論も行った。 なお研究分担者である妹尾達彦を研究代表とする科学研究費補助金基盤研究(S)が3月に開催した国際シンポジウム2005「東アジアの都市史と環境史-新しい世界へ-」に協力し、本研究の研究代表及び研究分担者のうち、3名が研究報告を行った。
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Research Products
(6 results)