2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16202017
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
藤田 高夫 関西大学, 文学部, 教授 (90298836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 章 関西大学, 文学部, 教授 (70121895)
内田 慶市 関西大学, 文学部, 教授 (60115293)
中谷 伸生 関西大学, 文学部, 教授 (90247891)
陶 徳民 関西大学, 文学部, 教授 (40288791)
沈 国威 関西大学, 外国語教育研究機構, 教授 (50258125)
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Keywords | 日中文化交流 / 中国沿海地域 / 海上交易 / 文化受容 / 文化変容 / 語彙交流 / 長崎 / キリスト教 |
Research Abstract |
本研究は、日中文化交流史研究に体系化を志向する新たな視座を提供し、東洋史学の中に新しいディシプリンの基礎を確立することを最終的な目的としている。昨年度の準備を踏まえ、平成17年度は、研究参加者の各分担テーマに関する研究を本格化すると同時に、中国沿海地域の主要研究機関との連携を強化し、次年度に予定している国際シンポジウムの基礎作りを行った。 「文化伝播班」は、年度中に3回の研究例会を持ち、藤田が日中文化交流史研究の全体像に関わる報告を行い、松浦は東アジア海域の海上交通についての史料集編纂の経過を報告した。「文化変容班」は2回の研究例会を行い、中谷が長崎をつうじての日中絵画の交流の実例を報告し、高橋は長崎における中国への窓であった長崎唐人屋敷の復元案を示した。「文化還流班」は3回の研究例会を開催し、陶がキリスト教をめぐる文化交流の報告を行い、内田・沈は語彙をめぐる日中および中欧の交流史研究の成果を報告した。 また平成17年6月には研究代表者および分担者計5名が中国復旦大学における国際シンポジウムに参加し、それぞれ日中文化交流に関する報告を行った。その内容は近日中に復旦大学から出版予定である。また平成18年1月には中国寧波大学専門史研究所と関西大学東西学術研究所との間に学術交流協定を締結し、2月にはメンバー5名が寧波大学および復旦大学を訪問して当地でワークショップおよび研究会を開催し、来年度の国際シンポジウムの具体的打合せを行った。
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Research Products
(7 results)