2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16202017
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
藤田 高夫 関西大学, 文学部, 教授 (90298836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 章 関西大学, 文学部, 教授 (70121895)
中谷 伸生 関西大学, 文学部, 教授 (90247891)
内田 慶市 関西大学, 文学部, 教授 (60115293)
陶 徳民 関西大学, 文学部, 教授 (40288791)
西本 昌弘 関西大学, 文学部, 教授 (00192691)
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Keywords | 日中交流 / 文化交流 / 言語接触 / 漂着船 / 文化受容 / 海上交通 / 大坂画壇 / 内藤湖南 |
Research Abstract |
平成18年度は、研究参加者の各分担テーマに関する研究を発展させて、学術論文として発表するほか、いくつかの成果については単著として刊行した。 「文化伝播班」は、年度中に3回の研究例会を持ち、藤田が日中文化交流史の時代区分について、これまでの研究蓄積を総括し、「交流史」そのものの時代区分の必要性を主張した。松浦は土佐への漂着船に関する史料集を出版したほか、台湾の海運業の発展に関する専著を刊行した。「文化変容班」は2回の研究例会を行い、中谷が東アジア絵画史の中での大坂画壇の位置づけを論じ、来年度に予定している国際シンポジウム「東アジアの文人(課題)」の準備を開始した。高橋は昨年度の長崎に続き、近世における中国文化のもう一つの窓である琉球について、石敢当の分析を通じて、中国文化の受容と変容を論じた。「文化還流班」は3回の研究例会を開催し、陶が本学内藤湖南文庫の中から、20世紀初頭の奉天調査に関する筆談記録を発見、内田・沈は近代中国語研究における周縁の重要性を、日本・欧米・朝鮮・琉球に残る各種資料から実証し、論文集として刊行した。 平成18年8月・19年2月に研究代表者および分担者(計7名)が中国における現地調査を実施し、来年度の最終報告に向けての資料収集を行った。また平成19年1月27日・28日の両日にわたり、国際シンポジウム『東アジアの国際関係と日中交渉』を開催した。基調講演者としてシンガポール南洋理工大学の王貞平教授、パネル報告者として復旦大学・韓昇教授、天理大学・藤田明良教授、姫路獨協大学・石暁軍教授を招聘し、科研メンバーからは代表者藤田が基調報告、森部がパネル報告を行った。
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Research Products
(7 results)