2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16202017
|
Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
藤田 高夫 Kansai University, 文学部, 教授 (90298836)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 章 関西大学, 文学部, 教授 (70121895)
中谷 伸生 関西大学, 文学部, 教授 (90247891)
内田 慶市 関西大学, 文学部, 教授 (60115293)
陶 徳民 関西大学, 文学部, 教授 (40288791)
沈 国威 関西大学, 外国語教育研究機構, 教授 (50258125)
|
Keywords | 文化交流 / 日中交渉 / 文化受容 / 海域交流 / 文化変容 / 文人 / 近代漢語 |
Research Abstract |
平成19年度は、下記の研究班ごとの研究課題を総括し、プロジェクト全体の成果をとりまとめを行った。研究班すべてに関係する国際シンポジウムはすでに昨年度に繰り上げ実施したため、本年度は視点を変えて「東アジアの文人世界」をテーマに、本研究課題のさらなる展開と発展の方向を探った。また、研究の締めくくりとして、中国沿海地域の典型として山東省での実地調査を行い、本プロジェクトの成果の蓋然性を確認した。「文化伝播班」では、中国文化の地域的差異、伝播者の役割、媒介手段の意味についての継続的討論を行うことによって文化伝播班が対象とする課題についての知見を総合し、それを踏まえた個別の成果発表を行った。加えて沿海部との比較対象として中国内陸部の実地調査を行った。また、文化伝播の具体的媒介である船舶についての史料集成を刊行した。「文化変容班」では、日本における多様なレベルでの中国文化の変容を、各自の分担テーマから得られた成果を総合し、中国文化受容の南東諸島における特徴、古代日本の儀礼にみる中国文化の変容を個別テーマに、現地調査を含めて文化変容の方向性を解明に努めた。また国際シンポジウムを文化変容班が中心となって開催した。その内容は平成20年度に関西大学出版部より刊行予定である。「文化還流班」では、中国の周縁地域から中国へ「還流」していく文化要素を、とりわけ言語面の交流に中心をおいて研究し、近代漢語のコーパスの作成を開始した。また明治期の「漢学者」を中国との交流を中心に再評価した単著を刊行した。
|
Research Products
(7 results)