2006 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける近代法形成と法の回廊に関する実証的研究
Project/Area Number |
16203001
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
浅古 弘 早稲田大学, 大学院法務研究科, 教授 (90247198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦川 道太郎 早稲田大学, 大学院法務研究科, 教授 (90063792)
田口 守一 早稲田大学, 大学院法務研究科, 教授 (80097592)
加藤 哲夫 早稲田大学, 大学院法務研究科, 教授 (90063809)
田山 輝明 早稲田大学, 大学院法務研究科, 教授 (30063762)
岡本 真希子 早稲田大学, 東アジア法研究所, 客員講師(非常勤扱い) (30298111)
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Keywords | 岡松参太郎 / 台湾 / 満州 / 千種達夫 / 植民地 / 裁判記録 / 刑事判決原本 |
Research Abstract |
「岡松文書研究班」・「千種文書研究班」・「裁判記録研究班」の3つのグループを組織して、東アジアの諸国・地域の近代法形成過程を知るための一等資料である早稲田大学図書館が所蔵する「岡松家旧蔵文書資料」・「千種達夫文書資料」及び台湾法務部司法官訓練所が保管する「刑事裁判記録」を、研究者の共有の研究資料として学界に提供するため、公開利用に向けて、各班において、次のような基礎的研究・作業を行った。 (1)「岡松文書研究班」:早稲田大学図書館が所蔵する「岡松家旧蔵文書資料」の公開に向けて、撮影済みマイクロフィルムと「目録」の照合・点検を行った。 (2)「千種文書研究班」:早稲田大学図書館に寄贈された「千種達夫文書資料」の仮目録に採録した1,271件の確認作業をすべて終了した。 (3)「裁判記録班」:台湾法務部司法官訓練所が保管する日本統治時代の刑事裁判記録の原本の現地調査(平成19年3月)と台湾大學から提供された画像データをもとに目録作成を行った。判決原本など62冊4,993件を目録に採録した。前年度までの作業分を合わせると、112冊10,080件を目録に採録したことになる。 (4)平成18年12月15日には、研究代表者が主催する東アジア法研究所と全南国立大学校法律行政研究所・中国政法大学比較法研究所との間で、東アジアにおける法文化とその発展に関する共同研究を行うために、東アジア法研究機構を立ち上げるための協定書を締結し、平成19年度に国際シンポジウムを開催する準備を行った。 (5)平成19年2月にHarvard law Schoolの東アジア法研究所のアジア法ワークショップにおいて「東アジアにおける新しい法学教育の潮流」と題する報告を行った。
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Research Products
(4 results)