2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16203010
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
五十嵐 暁郎 立教大学, 法学部, 教授 (90097220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 宏 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (70288504)
我部 正明 琉球大学, 法文学部, 教授 (60175297)
古関 彰一 獨協大学, 法学部, 教授 (90153551)
佐々木 寛 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 助教授 (20287915)
と 照彦 國學院大學, 経済学部, 教授 (60089977)
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Keywords | 東アジア / 安全保障 / グローバリゼーション |
Research Abstract |
本年度は、昨年度までの研究を継続するとともに、最終年度にあたり研究の集約と研究書および研究雑誌への論文掲載、また研究集会などにおける報告を主目的とした。各メンバーが執筆した論文については下記のリストを参照されたい。 共同の成果としては、五十嵐と佐々木寛によるオンデマンド授業のビデオ「平和と安全保障」がある。これは、本研究の主題である包括的安全保障の理論にもとついて、理論、日本および東アジアの現状、テロリズムや環境・エネルギー、ジェンダーなどの各論をめぐって論じたものであり、昨秋より立教大学および早稲田大学において授業に供されている。 もう一つの共同の成果は立教大学の平和・コミュニティ研究機構が出版している叢書、計3巻での執筆である。各巻の主題は、「コミュニティと平和」「移動するアジア」「ローカル・コミュニティにおける平和政策」であり、2007年度前半の刊行にむけて順調に進捗している。 これらの研究にも表れているように、本研究ではグローバリゼーションの影響下における包括的安全保障の諸問題、その理論と実践を研究対象とするとともに、実践の主体として「市民」を想定しているが特徴である。すなわち、ローカルからリージョナル、グローバルの各レベルのコミュニティにおける包括的安全保障の諸問題に取り組むのは、コスモポリタンな価値観を共有し、それらを実現しようとする人々であり、NGOや自治体であるという観点からこの研究を行なってきた。市民の立場からする包括的安全保障の理論構築と実践の分析が、本研究に一貫した視点であった。
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Research Products
(23 results)