2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16203016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
橘木 俊詔 京都大学, 経済学研究科, 教授 (70112000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
苅谷 剛彦 東京大学, 教育学研究科, 教授 (60204658)
佐藤 俊樹 東京大学, 総合文化研究科, 助教授 (10221285)
大竹 文雄 大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (50176913)
太田 聰一 名古屋大学, 経済学研究科, 助教授 (60262838)
八木 匡 同志社大学, 経済学部, 教授 (60200474)
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Keywords | 社会階層化 / 不平等 / 世代間移転 / アンケート調査 / 遺産相続 / 資産蓄積 / 教育 / 家庭内文化環境 |
Research Abstract |
平成16年度は、不平等の世代間移転が、所得、教育、職業、資産といった面においてどのような状態にあり、それが経済活動、社会構造にどのような影響を与えているかを学術的に明らかにするため、アンケート調査を行った。アンケート調査の概要は次の通りである。 1.調査名: 『階層化する日本社会に関するアンケート』 2.調査期間: 実際に本調査を行った期間10/4〜11/22 3.回答率 本調査配信数8,961→回収数6,813(76%)、有効回答数6,813 (性、年齢、都市規模、学歴、収入に関するスクリーニング調査を実施) 調査項目としては、本人および配偶者属性(性別、年齢、学歴、職種、職業上の地位)、子供の教育水準と子供への教育意識、社会階層に関する意識、所得・資産水準、受け取り遺産額と相続時期、家庭内に於ける文化的環境、異時点での所得変動、遺産動機を含んでいる。 本調査結果を基に、様々問題について分析を行った。例えば、資産蓄積における遺産の重要性に関する分析(資産移転比率の推計)、遺産動機と資産水準との関係性に関する分析などを行った。 また、生活保護が就労意欲を阻害するか否かに関する実証分析、失業と幸福度との関連、所得再分配をどのようなタイプの人々が望むのか、結婚が男女間賃金格差に与える影響、教育と就業との選択問題と労働タイプとの関連、不平等社会生成メカニズム、教育と階層化との関連、障害者とバリアフリーに対する公的政策、といった問題について研究成果を発表した。
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Research Products
(14 results)