Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 一頼 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50142831)
淺田 孝幸 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10143132)
高尾 裕二 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (60121886)
竹内 惠行 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (60216869)
椎葉 淳 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 講師 (60330164)
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Research Abstract |
1.定量的類型化作業 IT産業が,プラットフォーム型産業であることは一般的に理解されているが,それ以外の産業については,流通,とりわけコンビニエンスストア,特定素材(ナノパーティクル)産業などが研究対象として検討された。ただ,財務諸表に関する精査,すなわち定量的類型化作業としては,産業ごとに異なる指標を何に措定するかについて,進捗が遅れ明確は指標化,そこからの実証への橋渡しに若干問題を抱えている。(目標達成率50%) 2.技術・知財戦略 IT系企業については引き続き,シリコンバレーを中心に聞き取り調査を展開した。元DECのαチップ開発チームが立ち上げたCaviumNetworksのOsteonチップ,日立・ミューチップのICタグ等である。また素材系分野の企業としては,ナノパーティクルの用途開発について聞き取り調査を実施した。そこではマーケット・トレンドの趨勢を変化させるために,オープンでかつプラットフォームにしうる技術・知財戦略が採用されていた。 (目標達成率70%) 3.提携戦略 次の「4」との兼ね合いから,ベンチャー企業における提携戦略について,聞き取り調査を中心に,仮説の検証を試みた。すなわち,より汎用的な使用しうるプラットフォーム(技術・製品・サービス)を有している企業ほど,提携戦略,資金調達が順調に進んでいる実情を確認できた。NPOの活用,あるいはコンソーシアム形成などのプラットフォーム戦略も重要であるが,やはり提携戦略の正否を決めるキーファクターは,技術・製品・サービスとしてのプラットフォームであることが確認できた。(目標達成率90%) 4.地域産業産業集積 フィラデルフィア,サンフランシスコの地域を中心に,昨年と同様に産学連携の実態調査に勉めた。地域集積を海外へ移転させようとする第三世代モデルとも言える状況を知り,世代間イネーブラーが何にあたるのかが検討課題となり,新たな知見の導出に期待がもたれた。(目標達成率80%)
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