2007 Fiscal Year Annual Research Report
広エネルギー帯多成分宇宙プラズマの計測手法確立と相互作用解明を目指す発展的研究
Project/Area Number |
16204037
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平原 聖文 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 教授 (50242102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳町 朋樹 立教大学, 理学部, 准教授 (70200540)
斎藤 義文 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 准教授 (30260011)
高島 健 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教 (10298193)
浅村 和史 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教 (50321568)
関 華奈子 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 准教授 (20345854)
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Keywords | 宇宙プラズマ・粒子 / 磁気圏 / 直接観測 / エネルギー・質量分析 / 多成分プラズマ / 相互作用 / 総合観測器 / 広エネルギー帯域計測 |
Research Abstract |
昨今、宇宙インフラの高度化に関連して、宇宙環境計測の重要性が認識されつつある。特に本研究計画では、海外協力による衛星計画やロケット実験への適用の必要性が高まりつつあるオーロラプラズマ粒子分析器の製作・試験を遂行した。具体的には、既に入手済みである検出器(MCP・APD)に対して、入射粒子信号の読み出し回路装置とこれまでに整備してきたビームラインを用いて性能較正実験を実施した。また、これまでのものよりやや簡易なビームラインも新規に構築した。更に、高エネルギー帯域の電子検出器として、高湿環境下でもこれまで以上の高エネルギー分解能を達成出来るSSSD(Single-Sided Strip Detector)の性能評価試験を行った。静電型エネルギー分析部にTOF型分析部を組み合わせ、宇宙放射線雑音を除去可能な低エネルギー電子分析器の基礎設計を行い、試作・試験を行った。 加えて、平成19年度前半に「れいめい」衛星のオーロラ発光・粒子観測によりこれまで事象の対応付けが不可能とされていたプラズマ波動により加速され高速で変動する微量電子成分と微細で活動的なオーロラ構造との相関が非常に高い、という当初の予想をはるかに上回る興味深い結果を得た。この端緒的な発見は、広エネルギー帯多成分宇宙プラズマの分野の新概念となり得、今後の探査衛星計画に適用するオーロラプラズマ粒子の研究を飛躍的に高めるだけでなく、当該研究分野の発展に寄与を期待させる潜在的可能性をもつものと思われたため、この新たな知見の更なる追及のために、具体的に以下の項目に関して開発を行った。 1.オーロラプラズマ粒子分析器の製作・試験 2.高エネルギー電子検出器の性能評価試験 3.低エネルギー電子分析器の基礎設計・試作・試験 4.新機軸の視点で設定された高性能な観測能力を実現する中エネルギー電子検出器の新規設計・製作 5.国際会議プロシーディングス編集
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Research Products
(21 results)