2004 Fiscal Year Annual Research Report
古生代末2段階大量絶滅の研究:G-L境界とP-T境界事件
Project/Area Number |
16204040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
磯崎 行雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90144914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 基之 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10167645)
川幡 穂高 産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員
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Keywords | P-T境界 / X線マイクロアナライザー / 微量元素組成 / G-L境界 / 炭素同位体比 / 超海洋中央部 |
Research Abstract |
設備備品として日本電子社製の走査型電子顕微鏡、オックスフォード社製のX線マイクロアナライザー、および日本電子社製のカーボンコーターを2004年8月に購入し(備品費)、東京大学大学院総合文化研究科の磯崎研究室に設置した。すでに調整・補正作業を終え、既に採取してあるP-T境界前後の各種岩石試料の微量元素組成の分析を開始した(消耗品費)。 また、つくば市の産業技術総合研究所の川幡研究室との共同研究で、日本国内および中国南部から採取した石灰岩試料について、炭素同位体比の測定を行った(消耗品費)。その結果、P-T境界およびG-L境界において明瞭な同位体シフトが認められた。とくに日本の検討セクションからの報告は、失われた過去の超海洋中央部からのデータとしては世界で初めてのものであり、重要である。これらの成果の一部を、2004年10月に、アメリカ合衆国コロラド州デンバー市で開かれたアメリカ地質学会において発表した(海外旅費)。また、それらの成果を数編の学術論文にまとめ、投稿した。別記リストに示すように、一部はすでに公表されたが、まだ印刷中あるいは査読中のものも含まれる。さらに今後の研究方針について議論するため2005年3月にハワイ大学およびカリフォルニア大学サンディエゴ校において打ち合わせを行った(海外旅費)。 同3月後半には、追加岩石試料の採取のため、和歌山県北部御坊北方地域および中国四川省北部朝天地域にて野外調査を行った(国内旅費・海外旅費)。その際、中国側共同研究者の姚建新博士と、これまでの成果のとりまとめと今後の方針について相談した。
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Research Products
(5 results)