2006 Fiscal Year Annual Research Report
ナノサークル・ナノロッド共役分子の設計・創成と新奇物性・機能創出
Project/Area Number |
16205017
|
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
藤木 道也 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 教授 (00346313)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 昌信 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助手 (30346316)
|
Keywords | ポリフルオレン / Yamamotoカップリング / AFM / 光機能 / 電子機能 / 共役高分子 |
Research Abstract |
1.フッ化アルキル側鎖基を有するらせんポリシランから、CF/Si相互作用によって、マイカ基板上に直径300-500nm高さ2nm程度の巨大な環状かつらせん構造の形成を確認し、サークル構造形成性と分子量の関係を明らかにした。 2.フッ化アルキル側鎖基を持たないらせんポリシランからも、マイカ基板上に直径300-500nm高さ2nm程度の巨大な環状構造の形成を確認した。ポリシランがマイカ基板表面上、分子量のみでロッド構造とサークル構造の作り分けができた。すなわち、ポリシランの分子長が400-500nm以下だとロッド構造を、それ以上だとサークル構造を与えることが判明した。すなわち、高分子の分子長がロッド構造とサークル構造形成を決定していた。 3.ポリシランでの知見をもとに長鎖アルキル側鎖基を有するポリフルオレン希薄溶液から、マイカ基板上に直径300-500nm高さ2nm程度の巨大なサークル構造の形成を確認した。展開溶媒中の水分量と分子量・側鎖基長・ポリマー濃度で決定されることを明らかにした。マイカ基板に担持したポリフルオレンサークル構造とスピンコート薄膜の光物性(77K)を測定し比較すると、サークル構造は急峻な発光特性を与えることを見出した。 4.アルキルアミド基4置換体のCuフタロシアニン希薄溶液から、マイカ基板上にキャストすることにより、直径100nm高さ2nm、幅40nm程度の超分子環構造ならびにエンタングルしたナノロッド構造の自発形成を確認した。 5.OH基を2個有する可溶性ケイ素フタロシアニン(ttbPcSi(OH)2)が金基板上で自発的に縮重合し、基板表面に対して垂直配向したナノロッド状1次元フタロシアニン((Si-O-Si主鎖骨格)を与えることをAFM, UV-vis, IR, QCM測定より明らかにした。H-会合による著しいπ-π*吸収スペクトルの顕著なブルーシフト化を観測した。
|
Research Products
(7 results)